日本発の人気ゲームがハリウッドで映画化!『グランツーリスモ』
そんなブロムカンプ監督の最新作『グランツーリスモ』が、2023年9月15日(金)より日本全国で公開。もちろん映画化のベースとなっているのは、全世界でシリーズ累計9,000万本(※)を売り上げているリアルドライビングシミュレーター「グランツーリスモ」シリーズだ。リアルなクルマの挙動をそのまま再現した本シリーズは「オリンピックEスポーツシリーズ」や「国体・文化プログラム」の競技種目にも選ばれている。
そんなゲームのトッププレイヤーたちを世界中から招集し、本物のカーレースに出場するプロレーサーに育てあげるべく競い合わせ選抜するプログラム〈GTアカデミー〉。本作は、そこで繰り広げられる想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々をくぐり抜けた主人公のヤンが、実際にプロレーサーとしてデビューするまでの衝撃の実話を描いた実録系カーレース映画だ。
キャストには、GTアカデミーを発足したダニー役にオーランド・ブルーム、レーサーを目指すトッププレイヤーたちの指導官ジャック役にデヴィッド・ハーバー、主人公ヤン・マーデンボロー役に『ミッドサマー』のアーチー・マデクウィらが名を連ねている。
これまで手掛けてきた作品とは大きく方向性の異なる本作を手掛けたきっかけについて、機械学、工学、芸術、そしてデザインの融合である〈車〉が昔から大好きだったというブロムカンプ監督は、こう語る。
私がソニーに売りこんだディストピアSFの脚本がきっかけなんです。プリプロダクションが進むにつれて何かに取り組みたいという気持ちが強くなっていた私に、「グランツーリスモ」はどうかと持ち掛けられたんです。
最初は、「ドライビングシミュレーターをどうやって映画にするんだ」と思いました。しかし、脚本を読み、個人的にも日産のR35GTRを3台所有していることもあって(日産とNISMOが大好きなんです)、車好きとしてすぐにこのプロジェクトに惹かれました。
また、本作に取り組むことを決めたもう一つの理由として、自身のキャリアで経験してこなかった新しい試みについての喜びを明かす。
私の作品はみなさんもご存じの通り、もっとダークでディストピアを描いたものが多いのですが、この映画はこれまでとは違った形で観客の感情を揺さぶることができると感じました。観客が高揚して劇場を後にするような映画を監督することなど、これまで考えもしなかった私にとって、この映画を監督することは本当に魅力的だったのです。
『グランツーリスモ』は2023年9月15日(金)より全国公開