史上最高の面白さを誇る衝撃作
1968年の『ローズマリーの赤ちゃん』や1973年の『エクソシスト』、近年では2018年『ヘレディタリー/継承』や2022年『女神の継承』と、映画で描かれる“悪魔”の存在は古今東西の人々を恐怖させてきた。また、1973年の『ウィッカーマン』、記憶に新しい大ヒット映画、2019年の『ミッドサマー』と絶対的な真理や崇拝に突き動かされる熱狂的なカルト集団についての映画も、我々を震えあがらせてきた。
そんなサタニック・カルト集団の登場にカーアクション、ロードムービーの要素も見事に加わり、いつ誰と、どんな時に見ても面白い《奇跡のB級映画》として堂々君臨する最強のエンターテイメント作品が『悪魔の追跡』(75)である。
見てはいけないものを見てしまったら
舞台は、実際に悪魔 崇拝者の巣窟とも言われていた米国テキサス。最高のバカンスを過ごす予定が、あるとんでもない儀式を見てしまったばっかりに、悪魔集団から追われる羽目になってしまった夫婦2組の運命とは——。
主演に『イージー★ライダー』『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』『木洩れ日の中で』のピーター・フォンダと、『ワイルドバンチ』『断絶』『ガルシアの首』のウォーレン・オーツ。監督は、クエンティン・タランティーノ『パルプ・フィク ション』(94)でもフィーチャーされた『殴り込みライダー部隊』(70)を手掛け、『ランボー』(82)でシルベスター・スタローン演じるランボーを追い詰めるもヘリから転落死する保安官を演じるなど、俳優としても記憶に残る姿を見せたジャック・スターレット。
名優二人による演技&アクション、絶妙なコミカルさ、『マッドマックス』も真っ青なスリル満点のカー・スタント、信じがたいスピードで追ってくる 悪魔集団の形相、そして世にも恐ろしい衝撃の結末には思わず息をのむ。
『悪魔の追跡』は9月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国順次ロードショー