今夏は「実話だからこそ刺さる」没入度MAXの新作映画に注目!『インスペクション ここで生きる』ほか“他人事じゃない”注目作3選

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A24が手がける『インスペクション ここで生きる』が、2023年8月4日(金)より全国公開。海兵隊に在職中だった20代で初めてカメラを手にし、そこから映像記録担当としてキャリアを始めたエレガンス・ブラットン監督の長編デビュー作にして、彼の体験に基づく実話を描いた注目作だ。
社会からも除外され、“透明だと思っていた”自分を癒すために映画を撮ろうと決意した監督は、「この映画で主人公が感じる欲望、恐れ、そして最終的に抱く目標まで、すべて本物です」と語る。

『インスペクション ここで生きる』©2022 Oorah Productions LLC.All Rights Reserved.
新作「実話」映画3選
2023年の夏は、本作のように監督自身の半生を描いた物語から、実際に起きた事件を題材としたものまで、実話を題材に描かれた作品が目白押し。ということで今回は、実話をもとに描かれた3本の新作洋画を紹介したい。
6月16日に可決されたLGBT理解増進法により揺れ動く日本、ジェンダーの在り方が問われる現代社会、さらにはロシアによるウクライナ侵攻などの世界情勢……境遇や時代背景は違えど、昨今の社会情勢に通ずるリアリティを感じ、決して他人事とは思えない題材が描かれた作品ばかりだ。

『大いなる自由』©2021FreibeuterFilm•Rohfilm Productions
『インスペクション ここで生きる』©2022 Oorah Productions LLC.All Rights Reserved.
『世界が引き裂かれる時』
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