「息子さん、いじめやってますよ」母・安藤サクラ×担任・永山瑛太が対峙する『怪物』本編映像

「息子さん、いじめやってますよ」母・安藤サクラ×担任・永山瑛太が対峙する『怪物』本編映像
©2023「怪物」製作委員会
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日本最高峰の才能が集結

『万引き家族』で「カンヌ国際映画祭最高賞」パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督と、『花束みたいな恋をした』『大豆田とわ子と三人の元夫』などで圧倒的な人気を博す脚本家・坂元裕二、そして音楽には、『ラストエンペラー』で日本人初となる「アカデミー賞」作曲賞を受賞し、『レヴェナント:蘇えりし者』や『怒り』など国内外を問わず第一線で活躍した坂本龍一という、映画史上最も心を躍らせ揺さぶる奇跡のコラボレーションで紡がれる本作。

出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら変幻自在な演技で観る者を圧倒する実力派と、二人の少年を瑞々しくかつ情感豊かに演じる黒川想矢と柊木陽太。その他、高畑充希、角田晃広、中村獅童など多彩な豪華キャストと、まさに怪物級の才能が一堂に集結した。いったい“怪物”とは何か。登場人物それぞれの視線を通した“怪物”探しの果てに、私たちは何を見るのか。その結末に心揺さぶられる、圧巻のヒューマンドラマが完成。

©2023「怪物」製作委員会

第76回カンヌ国際映画祭【脚本賞】【クィア・パルム賞】受賞

先日開催された「第76回カンヌ国際映画祭」では、コンペティション部門の公式上映後に9分半ものスタンディングオベーションで称えられ、授賞式では坂元裕二が【脚本賞】受賞の栄誉に輝き、独立部門【クィア・パルム賞】と合わせて2冠を獲得。6月2日(金)に封切られると、公開日を含む週末の3日間の興行収入が325,419,020円を記録する大ヒットスタートを切り、是枝裕和監督の作品としては、『海街diary』(2015年6月13日公開/興収16.8億円)の公開3日間の興行収入対比で111.8%を記録するなどますます注目が集まっている。

本作の物語の舞台となるのは大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。ある日、学校でケンカが起きた。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、母親は息子が教師に暴力をふるわれたと訴え、教師はそれを否定する。食い違う両者の主張は次第に周囲やメディアを巻き込んで大事に…。そして嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消すのだった。

母親・安藤サクラ × 担任教師・永山瑛太が対峙

今回解禁されたのは、麦野早織(安藤サクラ)が、息子の湊(黒川想矢)へ暴力をふるいながらも謝罪しようとしない担任教師の保利(永山瑛太)のもとへ押しかけ、対峙するシーン。

怒りが収まらない様子の早織に対して、これ以上の保利との接触は逆効果だと判断し保利を隠そうとする職員たち。自分を追いかけてくる早織を見て、保利は職員の制止を振り切り「どうもすみませんでした」と深いお辞儀とともに謝罪の言葉を述べる。早織は「こんな学校がいる先生に…こんな先生がいる学校に子供預けられないでしょ、この人辞めさせてください」と思わず言い間違えをするほどの怒りを通り越して呆れた様子で訴える。しかし、保利は早織に対して、唐突に不敵な笑みを浮かべる。にわかには信じ難い保利の態度に、更に怒りが沸き上がる早織。「私何か面白いこと言ったかな、私何かおかしいこと言ったかな」と保利に詰め寄る。保利をさらに捲し立てようとしたそのとき、保利は衝撃的な一言を放つ。「あなたの息子さん、いじめやってますよ」。周りの職員は慌てふためくなか、火に油を注ぐような発言をした保利を早織が「何言ってんの?何でたらめ言ってんの?」と睨みつける場面で、映像は終わる。

©2023「怪物」製作委員会

是枝裕和、坂元裕二が何度もタッグを組みたい俳優

二人の迫真の演技に思わず息を止め、事の顛末を追ってしまうシーンだが、この二人のキャスティングには是枝裕和と坂元裕二の思いが込められている。

早織を演じる安藤サクラは、『万引き家族』に引き続き、2度目の是枝作品への出演となる。是枝は「安藤さんは底知れない女優さんですよね。『万引き家族』のとき、自分はまだこの人のいちばん深いところにタッチできていないと思ったので、もう一度お仕事できるチャンスを狙っていました」と、さほど時間の空かぬうちに再タッグを望んだ経緯を語る。

一方の保利を演じる永山瑛太は、『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』『anone』など、坂元裕二の作品に多数出演してきた。是枝は「保利先生は彼に対して当て書きされた役ですが、坂元さんが書いたドラマ『最高の離婚』で彼が演じた役柄もそうだったように、どこか気持ち悪いと思われてしまうあの感じを、きちんと理解したうえで魅力的に表現できる人は、他にいないと思います。坂元さんが書く脚本の理解力がとても高いんですよね」と永山が坂元脚本に愛される所以を明かした。

映画ファンにはたまらないタッグを組むこととなった是枝と坂元が、それぞれ再タッグを望んだ俳優陣と創り上げた本作。彼らの期待に対して圧巻の演技で応え、描き上げられた映画『怪物』は、大ヒット公開中だ。

©2023「怪物」製作委員会

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