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誰もが見て見ぬふりをする「闇(しくみ)」に斬り込む静かな衝撃作『アシスタント』胃がキリキリする本編映像

誰もが見て見ぬふりをする「闇(しくみ)」に斬り込む静かな衝撃作『アシスタント』胃がキリキリする本編映像
『アシスタント』© 2019 Luminary Productions, LLC. All Rights Reserved.
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「憧れの映画業界、のはずだった」

名門大学を卒業したばかりのジェーン(ジュリア・ガーナー)は、映画プロデューサーという夢を抱いて激しい競争を勝ち抜き、有名エンターテインメント企業に就職した。業界の大物である会長のもと、ジュニア・アシスタントとして働き始めたが、そこは華やかさとは無縁の殺風景なオフィス。早朝から深夜まで平凡な事務作業に追われる毎日。常態化しているハラスメントの積み重ね……。

『アシスタント』© 2019 Luminary Productions, LLC. All Rights Reserved.

しかし、彼女は自分が即座に交換可能な下働きでしかないということも、将来大きなチャンスを掴むためには、会社にしがみついてキャリアを積むしかないこともわかっている。ある日、会長の許されない行為を知ったジェーンは、この問題に立ち上がることを決意するが――。

『アシスタント』© 2019 Luminary Productions, LLC. All Rights Reserved.

「君に厳しく当たるのは、立派に育てたいと思ってるからだ」

映像に映し出されるのは、<ある出来事>によって立場を追い詰められたジェーンが、理不尽な言葉と感情を飲み込み、ボスへの謝罪メールを打ち続ける姿を切り取ったもの。「私が大げさでした」「出しゃばったマネをして」「二度と失望させません」――自分が、職場に必死にしがみつくしかない<底辺>であることを理解しているジェーンは、先輩スタッフの親身な(?)アドバイスに従い、淡々と必要な文言を打ち込んでいく。

『アシスタント』© 2019 Luminary Productions, LLC. All Rights Reserved.

やがて「君に厳しく当たるのは、立派に育てたいと思ってるからだ」というボスからの返信が到着するが――。<現実>を受け止めきれないジェーンの絶望的な表情が、全画面に映し出されたパソコンのメール画面と共に、観る人の心をざわつかせる本編映像となっている。

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