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「こんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのは…」
数々の傑作を世に送り出し続けたヴィム・ヴェンダースが、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡いだ本作。インタビューで役所は「平山の暮らしぶりをイメージさせる様な環境を監督が整えてくださった」と明かしており、5月25日(木)の公式上映は約10分間のスタンディングオベーションに包まれた。
授賞式後、最優秀男優賞に選ばれた役所は、「こうやってこんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのはあんまり好きじゃない」と微笑みながら、製作の柳井康治をはじめ、監督のヴィム・ヴェンダース、脚本の高崎卓馬、そして製作スタッフ、キャスト、事務所のスタッフ等、一人一人に心のこもった感謝の意を表した。
また、直後に行われた日本の記者向け取材では「この賞に恥じないように頑張らなきゃな」と心情を明かし、海外作への出演について話が及ぶと「自分の表現が役に立つような良い作品があれば参加したいとは思っています。基本的には、自分たちの国の映画で、世界中の人たちに楽しんでもらえるのが、一番の早道かな」と語った。
役所は、第50回カンヌ国際映画祭にて主演作『うなぎ』(今村昌平監督作)がパルムドールを受賞。最優秀男優賞は初の受賞となる。また『PERFECT DAYS』はエキュメニカル審査員賞も受賞。日本公開が待ち望まれる、約2週間のカンヌ映画祭の最後を華々しく飾る結果となった。
『PERFECT DAYS』は日本公開日未定
CS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:カンヌ映画祭スペシャル2023」は2023年5月放送
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