ワイスピシリーズ初参戦!
ダンテは、シリーズ5作目『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)でドム(ヴィン・ディーゼル)らファミリーたちが倒した、麻薬王エルナン・レイエスの息子。父を殺したドムたちに10年もの間復讐の炎を燃やし続け、満を持して本作に登場した。ダンテを演じたモモアは、「大のバイク好きさ、車も大好き。“カーチェイスにローマをバイクで爆走?”出るに決まってる」と出演のきっかけを笑みをこぼしながら説明。10年ぶりの悪役を演じるにあたり、新たな要素を盛り込みたかったと語るモモアは自身の役柄を「ダンテは猟奇的な奴だ。俺の中のイメージは“クジャク”」と語る。
https://youtu.be/Li7nZcsf0ZI
「『ワイスピ』は大衆文化だ。その一翼を担えてうれしい」
そんなモモアのことを共演したキャストは口々に絶賛。ディーゼルは、「ジェイソン演じるダンテはキョーレツで『ワイスピ』に見事にハマってる」、シリーズを通してのファミリーの宿敵・サイファーを演じたシャーリーズ・セロンは、「登場からインパクトがすごいの。レースのシャツは全開だしロン毛だし体はムキムキ。圧倒されて思わず見とれちゃって“シーンの途中だった”と我に返った」と2人が初めて対面するシーンを回顧。ドムの妻・レティを演じたミシェル・ロドリゲスに関しては「モモア史上一番ホットじゃない?」とベタ褒め。さらに、ワイスピファンであったというモモアが撮影現場でドムの愛車ダッジ・チャージャーに興奮する映像も映し出され、最後は「『ワイスピ』は大衆文化だ。その一翼を担えてうれしい」という彼のワイスピ愛のこもった発言で締めくくられる。
そんな、最終章にしてシリーズ一魅力的な悪役であるダンテだが、ルテリエ監督は最も優れたヴィランとは、観る者が恋に落ちるようなヴィランだと言う。「ダンテはとてもユーモアがあり、みんなを油断させるんだ。ドムは自分の前に強い敵が現れることには慣れている。だが目の前にいるのは、つかみどころのない狡猾な自分のファンだ。ドムのことを崇拝するほど大好きで、彼の次の一手をすべて把握している。そこが恐ろしいところなんだ」と解説。
「ほぼすべてのスタントシーンを自分でやり遂げた」
際立っているのはその性格だけではない。独特の見た目も、ダンテがこれまでのワイスピシリーズに登場した悪役たちと一線を画す所以である。「パステルカラーのサファイアのネックレスからヒントを得て、ダンテの穏やかな面をつくったんだ」とモモアは説明。「父親の有能な人物像と対比させて、これらのパステルカラーにダンテを投影したいと思ったんだ。彼を感じの良い、人を誘うような見た目にしたかった」と目を見張るような鮮やかな衣装の数々についても言及。
ルテリエ監督は、ダンテとモモアには似ているところがたくさんあると続ける。「正直に言うと、ジェイソンとダンテの唯一の違いは残忍性があるかどうかだ」「ジェイソンは(ダンテのように)車やバイクに合うネイルカラーを選ぶと思う。彼は素晴らしいバイク乗りであり、スタントマンでもある。そしてほぼすべてのスタントシーンを自分でやり遂げたんだ。身体的に大きなリスクを負うのをいとわない俳優と仕事ができるなんてめったにないことだよ。彼は格闘し、飛び跳ね、車やバイクを乗り回しただけでなく、自分のセリフも書き換えてより臨場感を出した。本当に見事だった」と撮影を振り返りつつ、危険なシーンをも自ら演じ切ったモモアに称賛を送っている。
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