シリーズ最終章が始まる
ドム(ヴィン・ディーゼル)とそのファミリーは、世界の至るところで幾多のミッションを、「絶体絶命!不可能!」と思われるいかなる状況下でも敵の裏をかき、勇気と愛、そして仲間との絆で乗り切ってきた。記念すべき10作目となる最新作では、シリーズ史上最も凶悪なヴィランと対峙することになる。最狂の敵の名はダンテ(ジェイソン・モモア)。なんと12年もの時をかけてドミニク達ファミリーへの苛烈な復讐計画を練っていたのだった…。さらに、謎に包まれた新キャラクター・テス(ブリー・ラーソン)は敵か味方か?ブリー・ラーソンは『ルーム』(2015)でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、MCUのキャプテン・マーベル役でもお馴染み。「ワイスピ」シリーズの大ファンであることを公言する彼女の活躍にも要注目だ。また今作より、デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)がシリーズ本格復帰を果たすなど、新旧キャラの活躍に期待で胸が躍る。
超豪華ワイスピファミリーがローマに集結
イタリア・ローマにて実施されたプレミアでは、コロッセオなど歴史ある街並みを背景に、豪華キャスト・スタッフ陣を一目見ようと大勢のファンとマスコミが駆けつけ、会場は公開直前の熱気にあふれ大盛り上がりとなった。
オールブラックコーデのシックな出立ちで登場したディーゼルは、「ここで感じるのは俺たちを四半世紀支えてきたファンの熱気なんだ。この瞬間を祝ってくれているのを感じる。何年間ファンなのかは関係ない。今作はさらに進化している終わりの始まりだと感じて貰えるだろう。シリーズは人生の一部だからほろ苦い思い出だね。でも幸運なことだ」と長年携わってきたシリーズが最終章に向かっていることを感慨深く話す。“ファミリー”が何を意味するのかについて問われると、「それは全てだ。僕たちを奮い立たせるものだ。このサーガ全体の生命力であり、それは僕たちがいなくなった後もずっと続くものだ。その意義や重要性を決して忘れてはいけない」と力強くコメント。故ポール・ウォーカーの娘メドウ・ウォーカーが本作にカメオ出演してることに関しては、しばらく無言で涙ぐんだあと「メドウがここにいてくれて、父親を敬うためだけにカメオ出演してくれたというのは、運命としか言いようのないものにさらにレイヤー、色彩を加えるものだ」とワイスピシリーズとポールにたいして謹み込めてコメント。
本作より初参戦となるブリー・ラーソンは、胸元に煌びやかなロザリオを身にまとったブラックドレス姿で登場。本作が公開を迎えることについての心境を聞かれると「とても嬉しいわ。そして光栄なの。この場所にいるということが、信じられないほどよ」と長年ファンだったシリーズへ出演できたことへの喜びを吐露。「本作はこれまでの23年間の素晴らしいストーリーテリングや、多くの人々に感動を与え、とても大切にされてきたキャラクターたちの集大成だと思うわ。だから、そのレガシーを継続し、尊重しながら、終結させる術であるのと同時に、新たなスタートでもあるの」とワイスピサーガについてもコメントした。
前作から続いての出演となるジョン・シナは、ワインレッドのスーツにチェックのジャケット姿で登場すると「最高の気分だ。世界中の映画ファンがこの作品を気に入ってくれると、本当に思うんだ。この映画について話し始めることができるというだけでワクワクするし、人々に観てもらい、君たちも本作について話し始めるということに興奮しているよ」と思いの丈を話す。本作の魅力について問われると、「このシリーズのファンで、これまでの作品を全て観てきた人なら、きっとすごく気にいるはずだ。これまでワイルド・スピードを全く観たことがなかった人も、全てのストーリーに追いつくことができるし、素晴らしい映画なので、劇場を出る時には『次はどうなるんだろう?』と話題になるだろう」と回答。さらに「日本のワイルド・スピードファンのみなさん、今こそ、東京ドリフトだ!車、中でも日本車、そして皆さんの応援はワイルドスピードシリーズには欠かせないものだ。これまで応援してくれてありがとう!」と日本のファンだけに向けたコメントも。
ゴージャスなドレス姿で登場したシャーリーズ・セロンは、本作について「この映画だけでなく、本シリーズ全体のDNAと歩んできた道のりということだと本当に思うわ。」とコメント。また、セロン演じる宿敵・サイファーが本作でどのような影響を及ぼすかについては「彼女には全てを覆すというところが少しあって、それはいつもいいことだと思うの。彼女は物事をちょっとかき回すような人なのよね」と意味深な発言。本作でもサイファーの動向には目が離せなそうだ。
ブラウンとブラックを基調としたワンピースに身を包んだミシェル・ロドリゲスは、「23年という長い旅の、終焉の始まりをお届けするわ。いい作品に仕上がっているから、ぜひ楽しんでください!」と期待をブーストさせるコメントを残した。
ローマ市内をレティとダンテがバイクで爆走!?
公開された映像は、プレミアでファミリーが集結した本作の戦いの地の一つであるローマでのバイクチェイスシーンだ。ダンテ(ジェイソン・モモア)の策略によりローマに呼び寄せられるドム(ヴィン・ディーゼル)をはじめとしたファミリー一同。予告編に組み込まれた巨大爆弾が転がり落ち町が破壊のされていくのを止めるべく奔走するファミリー。しかし、一枚も二枚も上手のダンテを前に後手に回ってしまう。果たしてローマの街を守ることはできるのか—!?
ドムへの復讐の為なら手段を選ばないダンテは、これまでにドムに協力してきた全ての人間を毒牙にかける。解禁となるシーンで餌食となるのはリトルノーバディ(スコット・イーストウッド)だ。バイクを駆るダンテに後ろを取られ、装甲車にマグネット爆弾を張り付けられてしまう。不敵に笑い走り去っていくダンテ。バイクで追うレティ(ミシェル・ロドリゲス)が即座に伝え、九死に一生を得るリトルノーバディ。唖然とするドム。翻弄されるファミリーはダンテの狂気を止めることはできるのか!?レティは機転を利かせたバイクテクでダンテを追い続けるが…。
『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は5月19日(金)より全国超拡大公開
ヴィン・ディーゼル主演シリーズ特集「ピッチブラック イッキ観!」はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2023年5~6月放送