1:永遠の名作『ロッキー』と『クリード』の“つながり”は胸アツ?
世界中の観客の心を掴み、永遠の名作として語り継がれているボクシング映画『ロッキー』。幾多の強敵と闘い続け、あらゆる栄光を手にしたロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)が唯一得られなかったのは、後継者だった――。
『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)では、ロッキーの最大のライバルにして盟友アポロ・クリードの息子、アドニス(マイケル・B・ジョーダン)が弟子入りを志願する。最初は断ったロッキーだったが、アドニスの本気度を信じ、ふたりで頂点を目指すことになる。
続く『クリード 炎の宿敵』(2019年)では、アドニスの父アポロを亡き者にした“殺人マシーン”の異名を持つロシア(旧ソ連)の王者、イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)の息子ヴィクターが立ちはだかる。決戦を前にロッキーの身体に異変が起こるも、アドニスは決死の覚悟で死闘を繰り広げ、その激エモな全力ファイトに全世界が称賛を贈った。
そして最新作『クリード 過去の逆襲』では、ロッキー、そしてアポロの意志と魂を受け継ぎ、栄光と名誉、愛する家族を手に入れたアドニス・クリードの前に“新たな敵”が現れる。それは、かつて家族同然だった幼馴染のデイム。過去作では描かれなかったクリードの過去に、一体何があったのか? かつての親友が宿命の敵になるという“ヤンキー漫画あるある”な設定は馴染み深く、シリーズ初見でもブチ上がること間違いなしだ。
2:マーベル作品の最凶ヴィランたちが大スクリーンに並ぶ
栄光を掴んだ最強のチャンプ、クリードを演じるマイケル・B・ジョーダンは、『ブラックパンサ―』で善悪の評価を超越した魅力的なヴィラン、キルモンガー役でも知られている。
かたや全てを失ったムショ上がりの幼馴染デイムを演じるジョナサン・メジャースは、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』でサノスをも凌ぐ力を持つと言われる最強ヴィラン、征服者カーン役に抜擢され一躍注目を集めた。
スポーツ映画好きもアメコミ映画好きも、仁義なきブラザーフッド映画好きも必見の、ここでしか観ることのできない血と涙の死闘に心が揺さぶられるはず!
3:初監督にして『ロッキー』&『クリード』サーガ史上最高の大ヒットを飛ばしたMBJの演出力
クリードことマイケル・Bは本作で監督に初挑戦。しかも、全米オープニングでは『ロッキー』も含めて歴代最高の興行収入を記録したというからスゴい。辛口で知られる米批評サイト<ロッテントマト>では89%のハイスコアを叩き出し、オーディエンススコアにいたっては満足度96%を維持(5/10現在)しているから驚きだ。
また、幼馴染であるデイムとクリードの闘いには『ブラックパンサー』に続く、歴史を塗り替えるような“秘密”が隠されているらしいので、その辺りも要注目である。
4:スポーツ映画史上初のIMAX撮影! 26分に及ぶド迫力のスタジアム・ファイト
本作の最大の見どころは、スポーツ映画史上初のIMAXカメラ撮影による臨場感満点のド迫力映像だ。
初監督として挑んだマイケルは、巨大なスクリーンに精密なオーディオ、独特の観客席の設計で観客を座席の枠を超えた体験に連れ出すIMAX技術を採用。まるで映画館がリングサイドのS席になったかのような白熱の臨場感を生み出すことに成功した。
すべてがレベチな音と映像で、映画の限界を押し上げてみせたマイケル・B。観る者が玉の汗を浴び、すべてのパンチの衝撃を感じながら物語に完全に没入できる特別な体験を届けてくれる。
5:マイケル・Bの親日ぶりが炸裂!「NARUTO -ナルト-」「ドラゴンボールZ」からの影響も
初監督となるマイケル・B・ジョーダンの演出には、実は日本のアニメや漫画が影響していた。マイケル・Bはオタク級の日本アニメ好きとして知られており、ライバルとの人間関係や壮絶なファイトシーンの演出に「NARUTO -ナルト-」「はじめの一歩」「ドラゴンボールZ」の描写から影響を受けた公言している。
「長い間アニメを見続けてきたから、ファイトシーンやドラマの瞬間を構築する上で、自然にアニメに立ち戻る」と明かすマイケル・B。世界を熱狂させている『クリード 過去の逆襲』の名シーン誕生の裏には、日本のアニメの存在がある……と意識しながら観ると、ますます琴線を刺激されるはずだ。
『クリード 過去の逆襲』は2023年5月26日(金)より全国ロードショー(IMAX/Dolby Cinema/4D同時公開)