2023年5月16日から開催される第76回カンヌ国際映画祭の公式セレクションが発表。是枝裕和監督の『怪物』がコンペ部門に、北野武監督の『首』が「カンヌ・プレミア」に出品されたほか、話題作・注目作がズラリと出揃った。
再びパルムドールなるか? 是枝×教授『怪物』
是枝監督は坂本龍一が音楽を手掛けた新作『怪物』で、昨年の『ベイビー・ブローカー』に続き2年連続での選出。今作は『花束みたいな恋をした』やドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』などで知られる坂元裕二が脚本を務め、先日亡くなった坂本龍一が音楽を手がける。
安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら実力派の出演でも注目を集める本作。過去、カンヌでは『万引き家族』(2018年)で最高賞パルムドールに輝いた是枝監督だけに世界の注目度も高い。日本では2023年6月2日(金)より全国公開。
「怪物」探しの果てに、 私たちは何を見るのか―
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第76回カンヌ国際映画祭
コンペティション部門正式出品🌿
映画『#怪物』本予告解禁
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またCS映画専門チャンネル ムービープラスでは「特集:カンヌ映画祭スペシャル2023」と題し、当時14歳の柳楽優弥が男優賞を受賞した是枝監督作『誰も知らない』(2004年)や、木村拓哉が海外初進出を果たしたウォン・カーウァイ監督作『2046』(2004年)ほか、カンヌ関連作を厳選放送する。
西島秀俊ら出演 たけし監督の新作『首』お披露目
2021年より新設された「カンヌ・プレミア」には、北野武監督の『首』が日本人として初出品。北野監督は過去、1993年の『ソナチネ』が“ある視点”部門に、2010年の『アウトレイジ』がコンペ部門に選出されている。
『首』は、戦国時代を舞台に<本能寺の変>を北野流に描く。北野自らが羽柴秀吉を演じ、西島秀俊が明智光秀、加瀬亮が織田信長、浅野忠信が黒田官兵衛、大森南朋が羽柴秀長、そして百姓の難波茂助を北野組初参加の中村獅童が演じる。2023年秋公開。
#北野武 監督『首』
— 映画『首』公式【11月23日(木・祝)公開】 (@kubi_movie) April 15, 2023
舞台は戦国時代。信長の跡目を巡り、 繰り広げられる裏切りと策略と戦。それぞれの野望が “本能寺”に向かって動き出す―。
羽柴秀吉/#ビートたけし
明智光秀/#西島秀俊
織田信長/#加瀬亮
難波茂助/#中村獅童
黒田官兵衛/#浅野忠信
羽柴秀長/#大森南朋
2023年秋公開 #映画首 pic.twitter.com/JDcx3ACDgE
ムービープラスでは、カンヌ脚本賞やアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』など西島の代表作を特集放送する。
ウェス・アンダーソン新作やヴェンダース監督×役所広司主演作も
コンペ部門はそのほか、ウェス・アンダーソン『Asteroid City(原題)』(9月1日公開)をはじめ、ケン・ローチやアキ・カウリスマキ、ナンニ・モレッティ、トラン・アン・ユン、マルコ・ベロッキオ、ジョナサン・グレイザー、ジュスティーヌ・トリエ、カトリーヌ・ブレイヤ、トッド・ヘインズ、ワン・ビン、そして役所広司が主演するヴィム・ヴェンダース監督最新作『Perfect Days(原題)』など、錚々たるラインナップとなっている。
さらに非コンペ部門でスコセッシ監督×ディカプリオ×デ・ニーロ『Killers of the Flower Moon(原題)』や、キム・ジウン監督×ソン・ガンホ『Cobweb(英題)』、6月30日(金)公開の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』などが上映されるほか、スペシャル・スクリーニング部門には『それでも夜は明ける』のスティーブ・マックイーン監督によるドキュメンタリーが選出されている。
『ドライブ・マイ・カー』『花様年華[4Kレストア版]』『2046[4Kレストア版]』『ブエノスアイレス[4Kレストア版]』
CS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:カンヌ映画祭スペシャル2023」で2023年5月放送