4月7日(日本時間)にイギリス・ロンドンにて、「スター・ウォーズ」最大の祭典<スター・ウォーズ セレブレーション ヨーロッパ 2023>が開催。「スター・ウォーズ」の世界が広がっていく数々のラインナップ作品や最新情報が発表された。
世界中のSWファンが大熱狂
“ルーカスフィルムからファンへのラブレター”とも言われている本イベントには、世界中から集結した数多くのファンが集結し会場は大きな“スター・ウォーズ愛”と大熱狂に包まれた。アナキン、そしてルーク・スカイウォーカーに次ぐもう一人の“スター・ウォーズの主人公”とも言われているアソーカ・タノの物語を描くドラマシリーズ『アソーカ』が、今年8月にDisney+で独占配信することが決定し、初予告も解禁。
さらに、ジュード・ロウ主演、ジョン・ワッツ監督が手掛ける『スケルトン・クルー(原題)』では、ジュード・ロウらキャスト陣がサプライズ登壇した。また、『イカゲーム』が大ヒットしたイ・ジョンジェを主演に迎えるオリジナルドラマシリーズ『アコライト(原題)』からもキャスト陣が登壇し、『ローグ・ワン』の5年前を舞台に反乱軍として立ち上がる名もなき戦士たちの物語を描くオリジナルドラマシリーズ『キャシアン・アンドー』シーズン2では、キャシアン役のディエゴ・ルナとアンディ・サーキスが登壇、シーズン2に向けた期待を語った。
「スター・ウォーズ」の歴史の過去、現在、未来の物語を描く
各作品において様々な新情報が発表される中、一際盛り上がりを見せたのが、新作映画3作品についての発表だ。現在の「スター・ウォーズ」のタイムラインにおいて、“過去”、“現在”、“未来”の物語となり、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の15年後を舞台にした映画で、レイ役のデイジー・リドリーが再び「スター・ウォーズ」の世界に帰ってくるというビッグサプライズがあった。
3作品の監督を務めるのは、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』や『LOGAN/ローガン』のジェームズ・マンゴールド、『マンダロリアン』をはじめとするオリジナルドラマシリーズや「スター・ウォーズ」アニメーションシリーズを手掛けてきたデイブ・フィローニ、パキスタン出身の女性監督シャルミーン・オベイド=チノイ。すべて劇場映画作品の製作総指揮はデイブ・フィローニが務める。
まずジェームズ・マンゴールド監督作は、旧三部作の25,000年前に遡りフォースを操る最初のジェダイについての物語を描く。ジェームズ監督は「話を頂いた時に、『スター・ウォーズ』の中で自分ならどんな映画を作りたいかと思いました。それは『十戒』のような聖書的なフォースの夜明け(Dawn of the force)についての大作で、フォースとは一体どこから生まれたのか、それをどう使うかを発見したのはいつ頃のことなのかといったことでした」と語り、「スター・ウォーズ」の歴史の“過去”に遡る物語になる。
次はデイブ・フィローニ監督が手掛ける“現在”を舞台とした、帝国残党と新共和国の間で激化する戦いについての物語。デイブ監督は、「『マンダロリアン』などのタイムラインはオープンでワクワクするものですから、これを手掛けられるのはとても嬉しいのです。(ダース・ベイダー亡き後の銀河を描く)このタイムラインで新しいものを作り、それが『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の後に起きるヒーローたちにとって不幸な出来事でもある、壮大な戦いへと続いていきます」と語り、その作品は「『マンダロリアン』『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』や『アソーカ』などを締めくくる作品になる」とルーカスフィル社長のキャスリーン・ケネディが語った。
シャルミーン・オベイド=チノイ監督作は、『スカイウォーカーの夜明け』から15年後を舞台とした“未来”の物語。新たなジェダイ・オーダーとその力について描かれ、デイジー・リドリーが再びレイ役として登場する。デイジー・リドリーは、「ここロンドンで皆さんにお会い出来てとても嬉しいです。キャスリーンさん、私を再び招き、この旅路を続けさせてくださり、ありがとうございます」とファンへのメッセージを語り、会場は割れんばかりの大きな拍手と歓声に包まれた。広がり続ける「スター・ウォーズ」の世界に期待が高まるばかりだ。