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アダルトグッズ・ショップを舞台に描く『セールス・ガールの考現学』で注目 モンゴルのアーティスト“Magnolian”とは?

アダルトグッズ・ショップを舞台に描く『セールス・ガールの考現学』で注目 モンゴルのアーティスト“Magnolian”とは?
『セールス・ガールの考現学』©2021 Sengedorj Tushee, Nomadia Pictures

「第20回ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバル」でグランプリを受賞し、モンゴル映画のイメージを鮮やかに覆した映画『セールス・ガールの考現学』が、4月28日(金)より公開。このたび、本作の音楽を担当し本編にも出演している、モンゴルの人気シンガーソングライター・Magnolian(マグノリアン)の代表曲と、劇中使用曲を収録した日本独自のベスト盤のリリースが決定。さらに、マグノリアン出演シーンの本編映像が解禁となった。

舞台は「アダルトグッズ・ショップ」

本作は、アダルトグッズ・ショップを舞台に、モンゴルの都市部で生きる一人の女性の成長譚をユーモアたっぷりに描き、“草原が舞台”という一般に想起されがちなモンゴル映画のイメージを一新。「第20回ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバル」でグランプリを受賞したほか、「第17回大阪アジアン映画祭」では“最も輝きを放っている出演者”に贈られる薬師真珠賞を、主演を務め本作が映画デビューにして映画初主演となったバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルが受賞した注目作だ。

音楽担当&出演も果たした“Magnolian”とは?

監督を務めたのは、現代モンゴル映画界を牽引する俊英センゲドルジ・ジャンチブドルジ。センゲドルジ監督は、本作の音楽に、モンゴルで人気を誇る“Magnolian(マグノリアン)”というステージネームで活動するドゥルグーン・バヤスガランを抜擢。マグノリアンは音楽を担当するだけでなく、本編にも出演しており、マグノリアンのパフォーマンスで主人公の心象世界を具現化する演出に一役買っている。

マグノリアンは「Spotify」で、人気ロックバンド・The HUに次いで2番目に再生数が多いモンゴル人アーティストで、1,000万回以上の再生数を記録している。また、2016年6月にリリースしたデビューEP『Famous Men』が米メディア「Nerdist」に注目され、同年には韓国で初の海外公演を行い、翌2017年には「SXSW」にも出演するなど、世界的に注目されている。

映画の予告編を見て彼を知り、CD化を熱望する声がSNS上で多くあったため、劇中使用曲と代表曲を収録した日本独自のベスト盤『Best of Magnolian』の発売が決定した。

本編映像は、主人公サロールが、ショップ・オーナーのカティアとの夕食を終え、ホールケーキを抱えてバスに乗っているシーン。ヘッドホンで音楽を聴き口ずさんでいると、車内がネオンに光りはじめ、後方に乗っていたマグノリアンも歌い始めるという、ファンタジックな演出が印象的なシーン。このシーンで使用されている楽曲はマグノリアンの「Primadonna」だ。

『セールス・ガールの考現学』は4月28(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。なお、マグノリアンの日本独自のベスト盤『Best of Magnolian』も同日発売される。

『セールス・ガールの考現学』©2021 Sengedorj Tushee, Nomadia Pictures

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