1997年に初作が登場するや、世界中の自動車マニアたちを唸らせ、瞬く間に多くの熱狂的なファンを獲得するまでに至ったゲーム「グランツーリスモ」シリーズ。PlayStation5用ソフトとして2022年に発売された最新作は既に7作目となっているが、そんな同シリーズを映画化した作品『グランツーリスモ』のスニークピーク映像は、すでにご覧になっただろうか。
Based on the inspiring true story of an impossible dream, watch this exclusive sneak peek of #GranTurismoMovie. 🏁 Exclusively in movie theaters this summer. pic.twitter.com/VsiTmKJmOO
— Gran Turismo: Based On A True Story (@granturismo) January 5, 2023
豪華キャストとド迫力のレース映像
この映像はソニー・ピクチャーズの公式Twitterで告知され、公式YouTubeチャンネルでも公開中。『GRAN TURISMO – Exclusive Sneak Peek』と題されたこの動画では、ゲーム以上に臨場感あふれる映像の一部に加え、ヤン・マーデンボロー役のアーチー・マデクウィや、ダニー・ムーア役のオーランド・ブルーム、そしてジャック・サルター役のデヴィッド・ハーバーといった豪華な顔ぶれによるコメントも紹介されている。
なお、今回のYouTube映像でも垣間見れるが、この映画は『グランツーリスモ』で腕を磨き、実車を運転する本物のレーシングドライバーとなってしまったという、まさに漫画のような人生を謳歌するイギリス人の実在ドライバー、ヤン・マーデンボローのサクセスストーリーをベースとしている。“『グランツーリスモ』好きの少年”に過ぎなかった10代の彼が、その腕前を懸命に磨き続けて大会で勝ちまくり、やがてはプロドライバーにまでなるという物語。「大好きな車ゲーをやり込んでたら、ガチのレーサーになっちゃった!」という、なんとも夢のある話である。
車ゲーにハマり、やがて本物のレーサーになった男
ちなみに、『グランツーリスモ』をプレイしたことのないという人にとっては、主人公ヤン・マーデンボローについて、いくら“車ゲー”の腕前が良くても、実車とは勝手が違うのでは? と多くの人が感じるかもしれない。たしかに差がまったくないわけではないが、実際に彼はレーシングカートの経験すらないままゲームで腕を磨き、プロのドライバーになってしまったのだ。しかも2013年には、あの<ル・マン24時間レース>で3位に入賞するほどの活躍ぶりを見せている。マーデンボローの例を見ていると、いかに「グランツーリスモ」という作品が、ドライビングシミュレーターとしても完成されているかが窺える。
Running off the 🇺🇸 🍔 and Jetlag in Tokyo 🗼 🇯🇵 🏃🏾♂️ pic.twitter.com/Pa9ghtGi5r
— Jann Mardenborough (@Jannthaman) October 29, 2019
『第9地区』(2009年)や『チャッピー』(2015年)などで知られるニール・ブロムカンプが監督をつとめ、今秋に全国公開を予定している映画『グランツーリスモ』。同ゲームやクルマ好きはもとより、夢のあるサクセスストーリーが好きな人にもオススメできる作品になりそうだ。