再ブレイク中の俳優ジェニファー・クーリッジが、米<Wマガジン>のグラビアに登場。奇抜な衣装に身を包み、レトロな“特撮”風のセットで大暴れする姿が話題を呼んでいる。
おもしろ俳優、だけどエミー賞総なめの実力派
ジェニファー・クーリッジのことを知らなくても、その姿をどこかで見かけたことはあるだろう。U-NEXTで独占配信中の主演ドラマ『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』は第74回エミー賞でリミテッド・シリーズ部門の作品賞、監督賞&脚本賞(マイク・ホワイト)、助演女優賞(クーリッジ)、助演男優賞(マレー・バートレット)と5部門を総なめにし(最多受賞)、クーリッジはゴールデングローブ賞でも助演女優賞を受賞している。
エミー賞に関しては『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』のケイトリン・デヴァーに受賞してほしかったという人も少なくないと思うが、クーリッジの受賞スピーチはさすがだった。授賞式前夜にラベンダー風呂にはいったという小話で時間を無駄にしたものだから、関係者の名前を読み上げる時間がなくなってしまい、しわくちゃのメモ紙を手に「Shit!」とボヤきながら「ちょ、ちょっと待って!」と連発。催促するようにBGMが鳴り出すとヤケクソでくねくねと踊りだし、会場の爆笑を誘っていた。
特撮リスペクトの不思議グラビアでハッスル
コメディエンヌとしての気取らない魅力を世界中に見せつけたクーリッジだが、今回の特撮グラビアはファンの想像の斜め上をいくぶっ飛びぶりで、SNSを中心に話題騒然。奇抜な衣装に身を包んだその姿は、特撮映画の“わるいおねえさん”のようであり、巨大化したモンスターのようでもあり、地球を救う女神に見えないこともない。レトロなハイファッションで武装したクーリッジとDIYな特撮背景がなぜか馴染んでいて、まるでAIが自動で生成した不思議イラストのようだ。
. @JENCOOLIDGE, who won an #Emmy, #GoldenGlobe, and #SAG award for her role in #TheWhiteLotus, goes head-to-head with @Daniels, whose multiverse epic @allatoncemovie is the most nominated film at this year’s #Oscars. See more here: https://t.co/fcnHTUAQ7m pic.twitter.com/J6Uwv68zyp
— W Magazine (@wmag) March 1, 2023
一体どんなコンセプトで企画が進んだのかと思ったら、なんと演出を手がけたのはアカデミー賞最多ノミネート中の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の監督、ダニエルズだというから驚きというか、納得というか。撮影中は一応、特撮のコンセプトに従って指示を出したようで、過剰な手作り感も特撮リスペクトの現れだろう。その片鱗は『エブエブ』でもしっかり表現されている。
When the extraordinary @Daniels first called and presented their vision for this shoot — paying homage to the Japanese Tokusatsu film genre — I thought they had the wrong muse (or certainly not their first choice for this amazing honor!) How unbelievably cool are these photos?! pic.twitter.com/ye43IEllRD
— Jennifer Coolidge (@JENCOOLIDGE) March 1, 2023
2022~2023年は、クーリッジにとってもダニルズにとっても大躍進の年となった。この撮影はゴールデングローブ賞でもトロフィーを競い合った両者にとって、巨大なプレッシャーの合間の良い息抜きになったようだ。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は全国公開中
『ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル』はU-NEXTで独占配信中