2023年「リーアム・ニーソン祭」始動
3月3日より公開中の『ブラックライト』を筆頭に、2023年はリーアム・ニーソンが主演を務める作品が続々と公開を迎える。ということで、ファン必見の最新<リーアム映画>の注目ラインナップを、まずは『ブラックライト』の見どころを皮切りに紹介しよう。
FBIの“最強フィクサー”が組織の闇と戦う『ブラックライト』
リーアムが『ブラックライト』で演じるのは、FBI長官から直々に雇われている“凄腕フィクサー”トラヴィス。極秘任務で潜入捜査をする秘密捜査官に危険が迫った際、救出し更生させるという陰の任務を担っていた。ある日、救出した潜入捜査官ダスティ(テイラー・ジョン・スミス)から、FBIが一般人の殺しに関与しているという話を耳にしたブロックは、調査の過程で“極秘プログラム”の存在に辿り着くが、娘と孫娘が危機にさらされることになり……。
FBIを容赦なく追い詰める主人公トラヴィスが、迫力のカーチェイスやド派手な銃撃戦などを披露する本作。戦闘コーディネーターに『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『スーサイド・スクワッド』らを手掛けたチームを迎え、過去16作品・15年以上にわたるニーソンのスタントコーディネーターなど、彼にとっても気心の知れた面々が集結している。
トラヴィスは“正義の組織”の裏に隠された巨大な陰謀を暴き、愛する娘と孫を救うことができるのか? 息つく暇もない極限アクションだけでなく、予測不能な物語の行方も気になるリーアム映画だ。
『ブラックライト』は2023年3月3日(金)より全国公開中
記憶を失っていく“孤高の殺し屋”が人身売買組織に挑む『MEMORY メモリー』
『MEMORY メモリー』の主人公アレックスはプロの殺し屋として名を轟かせていたが、アルツハイマーの発症を機に引退を決意する。そんな彼が引き受けた“最後の依頼を”は、「子どもは絶対に殺さない」という誓いに反するものだった。唯一の信念を貫くため、独自に調査を開始したアレックス。やがて財閥や大富豪を相手にした巨大な人身売買組織の存在に辿り着くが……。
「一生に一度の正義」を貫くアンチヒーローという役どころを、リーアムが哀愁たっぷりに体現した本作。同じく記憶喪失をテーマにしたクリストファー・ノーラン監督『メメント』のガイ・ピアースも出演していてニヤリとさせられるとともに、キャスティングや設定を深読みせずにいられない。
『007 ゴールデンアイ』『007 カジノ・ロワイヤル』を手掛けたマーティン・キャンベル監督と初タッグを組み展開される、迫力満点のアクションシーンも必見のリーアム映画だ。
『MEMORY メモリー』は2023年5月12日(金)より公開
有名ハードボイルド推理小説の主人公を受け継いだ『探偵マーロウ』
記念すべき100本目のリーアム映画でもある『探偵マーロウ』で演じるのは、1930年代から愛され続けているハードボイルド推理小説の主人公フィリップ・マーロウだ。
ある日、私立探偵マーロウは見るからに裕福そうな謎めいた美女から妙な依頼を受ける。それは「消えた元恋人を探して欲しい」というものだった。しかしマーロウが捜査を進めるにつれ、事件に関与している誰もが何かを隠そうとしていることに気づき……。
ブッカー賞を受賞した作家ジョン・バンヴィルが“ベンジャミン・ブラック”という別名義で執筆した、レイモンド・チャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」(村上春樹が翻訳)の公認続編が原作。ハンフリー・ボガート、ロバート・ミッチャム、エリオット・グールドといった名だたる俳優から“探偵マーロウ”を引き継いだ、今後の新たな方向性も感じさせるリーアム映画だ。
『探偵マーロウ』は2023年6月16日(金)TOHOシネマズ シャンテほか公開