Netflixにて独占配信中の映画『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』より、主演のダニエル・クレイグ、大富豪マイルズ役を演じたエドワード・ノートン、マイルズが主催するゲームの参加者バーディー役のケイト・ハドソンが、撮影の裏話を告白する特別映像が公開された。
名探偵ブノワ・ブランが殺人事件の謎を解き明かす
本作は、「007」シリーズの“ジェームズ・ボンド”でおなじみダニエル・クレイグ扮する、風変わりな紳士名探偵ブノワ・ブランが、複雑に絡み合った人間模様により巻き起こる難解な殺人事件の謎を解き明かす極上ミステリー。配信開始後の累計視聴時間が2億5372万時間に達し、Netflix映画(英語)の歴代TOP10にも名を連ねる。また日本でも、3週連続でNetflix週間TOP10(映画)入りするなど話題を呼んでいる。
物語の舞台は、優雅で美しい景色に囲まれた地中海の孤島リゾート。IT業界の大富豪マイルズが古くからの友人たちを招待し、殺人事件を模した“平和な謎解きゲーム”を開催する。それがまさか、ある計画を携える者によって“本物の殺人ゲーム”へと変貌してゆくとも知らずに—。
「このキャストと共演できて光栄だった」
映像では、友人たちにマイルズが謎解きゲームの説明をしている物語序盤の映像が映し出され、キャスト3人が撮影当時のエピソードを振り返る。豪華な大広間でテーブルを囲む参加者たちに「もし犯人が分かったらその殺人法を教えてくれ。何よりも重要なのは動機だ」と呼びかけるマイルズに対し、食い気味みに謎解きの答えを披露し、ゲームの腰を折るブラン。そんな彼についてダニエルは「ブランは(謎解きゲームに)参加できてとてもうれしいんだ」と事件の依頼が減り、退屈な日常にうんざりしていたブランの心情を代弁。エドワードも「映画のこの時点では皆、不幸で無表情。彼(ブラン)だけは、夢見心地で最高の気分」と補足した。
また、映像を見ながらダニエルは「このキャストと共演できて光栄だった。楽しかったよ」と撮影を振り返り、エドワードも「もらった台本がとても良くて本番が待ち切れなかった。ブランのシーンが始まった時、大笑いしてしまった」と現場での和気あいあいとした様子を語った。ケイトはキャストたちの反応が印象的だったそうで「(みんながブランの推理を聞いている時の)反応が面白かった。特にキャスリン。あの驚いた顔!笑いを我慢できなかった」と明かした。
さすがの推理力で、マイルズが試行錯誤した渾身の謎を一瞬で解き明かしてしまったブラン。あっけなく終わってしまったゲームを前に、他の参加者たちが絶妙な空気を醸し出すシュールさが印象的な本シーンについて、ダニエルは「ディナーのシーンは難しかったが、(ライアン・ジョンソンは)気まずさと緊張感が持ち味の監督だ。だから(このシーンに)面白みが出た」と解説。ケイトも「観るとあっという間だけど撮影には2日かかった」と本シーンが特に時間をかけてこだわり抜かれている場面だと力説した。お遊びの推理ゲームは一瞬で解き明かすブランが、ゲームの参加者に一歩ずつ近づく本物の殺人事件にどのように立ち向かうのか—、ミステリー好きの好奇心を掻き立てる映像となっている。
独自のユーモアをもつ本作は、アメリカ最大の映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で、「痛快な物語の展開と監督の遊び心が作品に深みを与えている」「本作は賢く、楽しく、そして少しばかり茶目っ気があり、観客とキャストを同時に高揚させる最高の一作」と絶賛の声が続出。人間の欲としたたかな企みが“オニオン”のように真実を何層にも包み隠し、名探偵ブランを翻弄していく中、クセ者ばかりの容疑者たちの複雑な人間関係の謎を解き明かし、凶悪な殺人ゲームの犯人を見つけ出すことができるのか—?