『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』完全映画化 「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う

『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』完全映画化 「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う
© 2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会

「ルーヴル美術館」共同企画作品として描かれた、漫画家・荒木飛呂彦初のフルカラー作品が完全映画化。『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が2023年5月26日(金)より公開が決定、ティザービジュアル&特報映像が解禁となった。

荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた傑作スピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』。高橋一生を主演に迎えドラマ化された同作は、2022年12月までに第1期~第3期が放送され、初回放送のトレンド1位を皮切りに放送の度に連日上位入りを果たし、そのクオリティを多くの原作ファンが絶賛した。人気は原作ファンに留まらずドラマファンにも大きな反響を呼び、ギャラクシー賞テレビ部門2021年1月度月間賞を受賞している。

ドラマシリーズの制作陣が再集結し劇場長編映画に挑む

この度映画化が発表された『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、「岸辺露伴は動かない」のエピソードの一つで、2009年にフランス・パリの「ルーヴル美術館」のバンド・デシネプロジェクトで描き下ろされた荒木飛呂彦初となるフルカラー読切作品「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」が原作。世界一有名と言っても過言ではない古今東西の美が集結した「ルーヴル美術館」に、日本の漫画家として初めて作品が展示されたことでも話題に。

© LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

物語は、美の殿堂・ルーヴルを舞台に展開される「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う、極上のサスペンス。これまでの「岸辺露伴は動かない」実写化シリーズでは描かれることの無かった、露伴の知られざるルーツが明らかにされている。なお、独立した物語という基本構造は健在の為、原作やドラマを知らない人でも楽しめる造りとなっている。

好奇心に溢れ、リアリティを何よりも重んじる漫画家の岸辺露伴を演じるのは、ドラマからの続役となる高橋一生。露伴の担当編集者であり、バディ的な立ち位置で絶妙な掛け合いを魅せる泉京香を演じるのは、同じくドラマからの続役となる飯豊まりえ。監督は大河ドラマ「おんな城主直虎」などでも高橋と組んできた渡辺一貴。脚本をアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの脚本も手掛けた小林靖子が手がける。

昨年の秋から始まった日本国内での撮影は終了し、現在はフランス・パリでの撮影を継続中。ルーヴル美術館を始め、ポン・デ・ザール(芸術橋)、シャンゼリゼ通り、エトワール凱旋門、アレクサンドル3世橋、カルーゼル広場など名だたる名所での大規模ロケを敢行。「モナ・リザ」が所蔵されていることで有名なルーヴルだが、映画の撮影許可が下りるのは異例で、日本映画では2014年に公開された『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』以来2作目となる。

フランスと日本を股にかけ、圧倒的スケールで描く『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、2023年5月26日(金)より公開。

高橋一生(岸辺露伴役)
岸辺露伴という人間を演じさせていただいてから、3年目に入りました。
劇場版や映画版と銘打たない今作においても、岸辺露伴を演じ続けさせていただけていることは、僕の人生にとって非常に特異な出来事です。

今はパリの現場でこの情報解禁コメントを書いています。
周りにはドラマの第一期から岸辺露伴を作ってきた素晴らしい日本のチームが居ます。そこに日本の映画チーム、加えてここ数日は極めてプロフェッショナルで真摯な、これまで第一期二期三期を共に作ってきたかと錯覚する様なフランス現地のチームが合流し、唯一の作品が出来上がっていくのを目の当たりにしています。

第一期の撮影時、演出の一貴さんと、あくまで夢の話として『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の話をしていました。いつか実際に、パリで撮影が出来たら、と。
そして今、パリ市街の石畳の上、露伴として立っている自分に違和感を覚えていないのは、間違いなく、卓越したスタッフワークに支えられているからだと思います。異国においてもこれまでと何も変わらずに露伴で居られる事を、心から感謝しています。

今撮影しているフランスパートだけではなく、既に撮影を終えている日本パートも作品全体の重要な部分を担っています。
ジョジョの全作品においても大事な要素である血脈、受け継がれるもの、過去、が今作においても語られます。
それらと向き合うことは、今自分が存在していることに繋がります。
時間は誰にとっても優しくも残酷にもなりますが、例外なく今作の露伴にも、その存在を問いかけてきます。

今作は実写ドラマである『岸辺露伴は動かない』シリーズと地続きであり、シリーズ九話目とも言える物語になります。これ迄ドラマシリーズを観てくださった方はもちろん、独立した一つの作品としても、これまでの露伴の足跡をご存知ない方にも楽しんで頂ける映画作品になっていると思います。
劇場に足を運んでくださる皆さんにおかれましては、非常にユニーク(奇妙、特異、唯一)なこの作品を楽しんで頂ければと思っています。

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『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

「この世で最も黒く、邪悪な絵—」
その謎を追い、特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴は、フランス・ルーヴル美術館を訪れる。そこには数々の恐ろしい出来事が待ち受けていた…。観る者を深淵なる世界へと誘う極上サスペンス。

原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子

出演:高橋一生、飯豊まりえ