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海外メディアが大絶賛 「ナイブズ・アウト」シリーズ続編『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』早くも本年度の賞レース候補の呼び声

海外メディアが大絶賛 「ナイブズ・アウト」シリーズ続編『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』早くも本年度の賞レース候補の呼び声
『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』

海外メディアが大絶賛

「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」シリーズの第2弾『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』がNetflixにて配信開始された。前作同様、監督・脚本を務めたのは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)のライアン・ジョンソン、主人公のブノワ・ブランをダニエル・クレイグが演じている。海外メディアが大絶賛した作品は、早くも本年度の賞レース候補としての呼び声が高まっている。

空間デザイン、小道具など細部までこだわりが

エキゾチックなギリシャの離島が舞台となっている同作の予告編では、その島に隠された様々なヒントがストーリーの重要なカギとなることを予感させる。舞台美術を担当したのはアカデミー美術賞の受賞歴があるリック・ハインリクス。彼がそれぞれのキャラクターに合わせた空間デザインや小道具を細部までこだわって制作したことをインタビューで答えた。

「映画『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』はシネマティックな映像表現を冒頭から駆使しています。オープニングではパズルボックスが届くところから始まりますが、そこからどのようなストーリー展開が待ち受けているのか観客に想像させるのです。ボックスはどこか謎めいていて、映画の重要な要素となります」

アガサ・クリスティ原作の映画を彷彿とさせるようなマーダーミステリー作品だが、ハインリクスは一癖も二癖もあるキャラクターの描き方についてこう語る。「一人一人に合った空間デザインを採用しました。それぞれの居場所に興味深い“アイテム”を散りばめていますが、キャラクターの人間性を表している物でなければありません。その“アイテム”がもしかしたらミステリーを解くカギを握っているのかと、観客が考え始める役割も持っています」

エドワード・ノートン演じる億万長者のマイルズ・ブロンが住む離島は、豪華さとバケーションで過ごせるような柔らかく美しい雰囲気の両方を表現したと言う。監督のライアン・ジョンソンや俳優陣らも絶賛した映画のロケーションは、ギリシャにある「Villa 20」というラグジュアリーなエステートが選ばれた。そして撮影の前半はすべて「Villa 20」で行われた。

「(『Villa 20』は)モダンだけどクラシカルな良さも残っている素晴らしい場所でした。ただ、何か一つパビリオンに足りないと感じたのです。そこで中心に構える巨大な『グラス・オニオン』です。実際に玉ねぎを切るなどして研究し、設計に役立てました。そして次のチャレンジは、どうやってそれを形にするかでした。この『グラス・オニオン』はイギリスで制作され、それをパーツに分けてギリシャまで船便で送りました」

ブロンの生活空間にはたくさんのアート作品が飾られている。彼の美に対する愛情を表現しただけでなく、富豪ゆえの権力の見せつけという意味もあったと言う。そしてブロンの友人が泊まる部屋にはそれぞれ別の色を使ったマンダラが飾られているが、キャラクターの区別を分かりやすくする狙いがあったそうだ。

「すべてのプランが計画通りに作れてとても満足しています。それを大きなスクリーンで観ることができて感激しました」と、最後は完成した嬉しさを言葉にした。

『ナイブズ・アウト: グラスオニオン』はNetflixにて独占配信中

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『ナイブズ・アウト: グラスオニオン』

ギリシャに集まったテクノロジー界の大富豪と癖の強い友人たち。 そこに現れた世界的に有名な名探偵ブノワ・ブランが、彼らにまつわる謎の真相をひとつひとつ解き明かしていく。