Disney+で独占配信されている「スター・ウォーズ」の実写ドラマシリーズ『キャシアン・アンドー(原題:Andor)』。スター・ウォーズの中でも最も高い評価を得たタイトルの一つ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の冒頭へ直結する物語で構成されているが、その完成度の高さから絶大な人気を集めている。2年後に配信予定されているシーズン2をすでに心待ちにしているファンも多いだろう。
愛すべき新ドロイド“ビー”
スター・ウォーズの魅力の一つといえば“R2-D2”や“C-3PO”など、ユニークなドロイドたちがある。今作でも惑星フェリックスの住人マーヴァ・カラーシ・アンドーと共に暮らすドロイド“B2EMO”、通称“ビー”が新たに登場する。長年付き添ったマーヴァの相棒であり、彼女を守るためなら手段を選ばない真っ直ぐな心を持ったドロイド。ごつごつして古ぼけた四角いボディで動き回る姿は、登場するとなぜかほっとする存在。そして人の感情を認識できる忠実な性格に惹かれずにはいられない。
B2EMO appreciation post.
— Andor | A Star Wars Original Series (@andorofficial) November 19, 2022
Tune in Wednesday for the #Andor season finale, streaming only on @DisneyPlus. pic.twitter.com/JkRXG1pLoJ
ドロイドは機械なので寿命はあるが、ビーのようにコンディションを保てば、多くの相棒より長生きする。今回の物語でもマーヴァが亡くなったビーの悲しみに暮れる姿、別れとひとりぼっちになる孤独を受け入れられない姿に心を打たれる。製作総指揮のトニー・ギルロイはインタビューでビーについて、パートナーを失った老犬から発想を得たことを明かした。クリーチャー・デザイナーのニール・スキャンランが手掛けたビーのデザインはチーム全員が満場一致で気に入ったそうだ。
“ビー”の声を担当するのはデイヴ・チャップマン
オーディションでもなかなかピンと来なかったというビーの声優を任されたのはデイヴ・チャップマン。彼は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)から3作品、“BB-8”のドロイド操作を担当したクルーの一人だ。チャップマンの起用についてギルロイは「ビーのオーディション映像を見ていたんだけど、そのときに弟のジョンが来たんだ。『デイヴが素晴らしい。とても良いから聞いてみて』と言われたんだ」と振り返る。彼の声に惚れ込んだギルロイは、チャップマンに直接電話をして、ビーの声優に決定したことを伝えたそうだ。
今回の起用について百戦錬磨のチャップマン本人はオーディション落選にも慣れていることから、驚きを隠せなかったようだが、ビーの魅力を存分に引き出した彼の功績は大きい。
『キャシアン・アンドー』はDisney+でシーズン1が独占配信中
『キャシアン・アンドー』
“スター・ウォーズ最高傑作”と評される『ローグ・ワン』で、冷静沈着な情報将校として命懸けのミッションに挑んだキャシアン・アンドー。彼はいかにして反乱軍の英雄になったのか? 『エピソード4』の5年前、帝国軍の恐怖に支配された時代を舞台に、伝説の原点へと続く反乱軍誕生の物語が幕を開ける!
出演:ディエゴ・ルナ ステラン・スカルスガルド ジュネヴィーヴ・オーライリー
監督:トニー・ギルロイ
制作年: | 2022 |
---|