サッカーが世界にもたらした多大な影響を見てゆくAmazonプライム・ビデオのドキュメンタリー番組『ディス・イズ・フットボール』(エピソード6「驚異」)において、リオネル・メッシの才能の秘密が解き明かされている。
アルゼンチン代表の主軸であり、スペインの名門FCバルセロナなどで活躍してきた最も偉大なサッカー選手、リオネル・メッシ。卓越した才能を持つ彼をよく知るFCバルセロナの関係者たちがそのプレーを分析している。
2008年〜2012年にFCバルセロナの監督を務めたペップ・グアルディオラは、メッシが試合中に常に頭を動かして周りを観察していることに注目する。過去の試合映像でメッシの動きを確認しながら、「メッシが周りを見ている。歩いて観察する彼が好きだ。試合に参加してるんだよ。頭を左右に動かしてね。状況をきちんと把握している。走っていない状態でも試合を把握している」と語る。
あるシーンでは「ディフェンスの弱点を探しているね」と分析し、「5分〜10分後には地図が描けている。メッシは目と脳でピッチ上の空間を正確に把握してるんだよ」と説明する。メッシを“ジャングルで生き残る獣”に例えながら、「メッシは効果的に動いてスペースを作り、攻撃する」と彼のピッチ上での動きを解説する。
グアルディオラ監督いわく、メッシの凄さは華麗なゴールだけではなく、「正確にコントロールされた完璧なパス」にあるという。彼は試合を理解してどんな状況でも正しい判断を下し、誰よりも多くの絶妙なパスを出せると高く評価する。
FCバルセロナ メソッド部門責任者のパコ・セイルーロは「メッシを研究してわかったことがある。走行距離は最短で、スプリントの回数も最低だった。ボールに絡む回数も一番少ない」と、メッシがまったく無駄のない効率的な動きをしていることを指摘する。たとえボールを追っていないように見えても、メッシの動きは計算されたものであり、それもすべてチームのために動いているというのだ。
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『ディス・イズ・フットボール』
サッカーが世界にもたらした多大な影響を見てゆく、感動的な6つのドキュメンタリー。インドのストリートから、内戦後のルワンダの野原、チャンピオンズリーグのピッチまで、世界規模で描くシリーズだ。サッカーにまつわる数奇な物語や、国と国をつなげ、世代を超えて感動をもたらし、人々の心をひきつけるサッカーの力を伝える。
制作年: | 2019 |
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