“神の声”と驚異的な才能、逃げられない苦闘とプレッシャー 歌姫ホイットニー・ヒューストンの真実の姿

“神の声”と驚異的な才能、逃げられない苦闘とプレッシャー 歌姫ホイットニー・ヒューストンの真実の姿
『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

『ボヘミアン・ラプソディ』脚本家が描くホイットニーの伝記映画

伝説の歌姫ホイットニー・ヒューストンの没後10年を迎えた2022年、『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本家が彼女の半生を描く映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』が、12月23日(金)より全国の映画館で公開される。

このたび監督を務めたケイシー・レモンズが、本作のこだわりやキャストへの想いなどを語った。

彼女の声や彼女自身の変化を感じてもらいたい」

「これはホイットニーへのトリビュート作品」と語るレモンズ監督は、映画『羊たちの沈黙』などに出演した女優であり、第92回アカデミー賞で主演女優賞および歌曲賞にノミネートされた映画『ハリエット』などで監督として活躍している。

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』メイキング写真 ケイシー・レモンズ監督

本作『I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』では、“神の声”と例えられたホイットニーの声や、“一度曲を聞くだけですぐにレコーディングできた”と言い伝えられる驚異的な才能、そんな彼女でも逃れられなかった“苦闘やプレッシャー”などを同時に描くことで、多くの人の共感を得られる、人間味あふれる歌姫ホイットニーの魅力的な姿を描きたかったと語るレモンズ監督。

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

パフォーマンスのシーンでは、観客が“ただ観る”だけではなく「パフォーマンスをしているとき、彼女がどんな気持ちだったか、彼女の人生でどんなことが起きていたかを感じること。彼女の声や彼女自身の変化を感じてもらうこと」「ホイットニーの内側に入って、観客の興奮を感じてもらうこと」など、撮影監督のバリー・アクロイド(『ハート・ロッカー 』『キャプテン・フィリップス』ほか)と共に徹底的にこだわったポイントを明かす。

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

コンサートツアー中に『One Moment In Time』を歌っている場面では、カメラは彼女のすぐ側にあるんです。そんな時はバリーに“ここにカメラがほしい。彼女のすぐ隣”とお願いしました。

そう語るレモンズ監督は「素晴らしい声で熱唱していても、彼女が苦闘しているのがわかる。それも重要だったんです」と振り返り、加えてデビュー前の小さなライブハウス、ホテルの部屋、さまざまな大きさのライブホールなど、それぞれのシーンに応じて撮影手法や照明の当て方を変化させることで、「観客を音楽の旅に連れ出したかった」と想いを語った。

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

音楽史を塗り替えてきたホイットニーの偉業

監督はキャストにも賛辞を送り、ホイットニーを演じたナオミ・アッキーの演技については「まさにホイットニーのコンサートにいて、センセーショナルな歌を聴いているという感じでした」と感嘆。「彼女はホイットニーの歩き方や声などすべてを習得すると同時に、ホイットニーのように歌い、ホイットニーのように息継ぎをして、すべてのテイクで完璧に演じなければならないんです」と、その惜しみない努力に敬意を表する。

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

クライヴ・デイヴィス役を演じたスタンリー・トゥッチについては「彼が出ていないこの映画は想像すらできません」「彼は見事でした」と、ちょっとした癖や仕草や声の感じまで即興で演じきったスタンリーに感激したようだ。

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』メイキング写真 ケイシー・レモンズ監督

ホイットニー・ヒューストンはビートルズの記録を破り、シングル「Saving All My Love For You」以降、7曲連続で全米シングルチャート1位を獲得。その圧倒的な歌声は“THE VOICE”と称され、アルバムやシングルなどこれまでのトータルセールスは2億枚を超える。自身が主演し主題歌も手掛けた映画『ボディガード』(1992年)のサウンドトラックは史上最も売れたサントラ・アルバムとなり、さらにグラミー賞6冠など400を超える受賞歴はギネス世界記録に認定されるなど、音楽史に残る大偉業を成し遂げたホイットニー・ヒューストン。

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

本作はそんな彼女の、ジャンルも人種も超えた“グレイテストソング”誕生の瞬間や、「歌いたい曲を、自分らしく歌う」ことに命を燃やした栄光の半生を、数々のNo.1ヒットソングとともに臨場感たっぷりに描ききる。

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』は2022年12月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国の映画館にて公開

【本作に登場する主な楽曲】
「I Will Always Love You」
「Greatest Love Of All」
「I Wanna Dance With Somebody」
「Saving All My Love For You」
「So Emotional」
「How Will I Know」
「Iʼm Your Baby Tonight」
「Where Do Broken Hearts Go」 など

伝説が蘇る! ホログラムコンサートも見逃せない

2023年1月には、世界各国で感動の渦を巻き起こしたホイットニー・ヒューストンのホログラムコンサートが日本初上陸。最先端のホログラム技術でよみがえったホイットニーが生バンド、ダンサーたちとともに「I Will Always Love You」「I Wanna Dance With Somebody」など名曲の数々を歌い上げる。これまでラスベガスやイギリスなどで上演され、地元ファン・メディアに大絶賛された臨場感たっぷりのホログラムコンサートは要チェックだ。

▼イベント割対象チケットも受付中
日時:2023年1月26日(木)〜28日(土)
会場:オーチャードホール(東京・渋谷区)

詳細はこちらをご覧ください。

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『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

監督:ケイシー・レモンズ
脚本:アンソニー・マクカーテン 
出演:ナオミ・アッキー スタンリー・トゥッチ アシュトン・サンダース

制作年: 2022