『ハリー・ポッター』シリーズ(2001年〜2011年)のダニエル・ラドクリフが「世間がハリー・ポッターが嫌いでも気にしない」とハリー・ポッターを演じた10年間を振り返った。さらに、ハリー・ポッターを再演するとしたら“絶対にやりたくないこと”を明かした!!
ラドクリフが今振り返る、ハリー・ポッターを演じた10年とは
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最終作の公開から10年以上経った現在も、熱烈なファンダムを持つ『ハリー・ポッター』シリーズ。ラドクリフは米GQ誌のインタビューで、現在も特に若い男性たちからハリー・ポッターについてネガティブなコメントを言われることがあると苦悩を明かした。
ラドクリフは「“『エキストラ:スターに近づけ!』での君は好きだったけど、ハリー・ポッターはクソだと思ってた”と言うんだ。まるで、“僕の気持ちを正直に話したから、君ともっと仲良くなれるよね”みたいな感じで言ってくる。そう言いたいのは分かるけど“そうだよね!”とはならないよ。僕の人生の10年間だったんだから。」と明かした。
そして、幼少期からハリー・ポッターのような大きな役柄を演じたことを振り返り、「みんなが僕に注目してくれて、そのことについて考えなきゃ!と思いながら成長していけば、やがてその現実を受け入れられるようになるんだ。現実を否定してしまうと、かえって生きづらくなることもある。長い時間がかかったよ。でも、10代後半から20代前半にかけては“自分が描いていた人生とは異なる人生になることを受け入れなければならない”と思っていたんだ」と苦悩を明かした。
「もう日常生活の一部ではないから、懐かしんで楽しむことができるんだと思うよ。僕はポッターから無事に脱出できたと思えるようになったし、今の自分にとても満足しているから、また演じるとしたら僕の人生を大きく変えることになるんだ」と続けた。
ポッターを再演するとしたら“絶対にやりたくないこと”とは!?
ラドクリフは『ハリー・ポッター』シリーズの撮影で印象的だった撮影秘話として、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)と『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)で挑戦した水中スタントを挙げ、「2度とやりたくない」と明かした。
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』での三大魔法学校対抗試合のシーンでは、フリーダイビングと息を止めて行う水中撮影が続いたという。ラドクリフは「ポッターがやらなければならないクレイジーなことがたくさんあったけど、その時は何も考えずに受け入れていたよ。以前、違うセットがあった場所にタンクを作って、6週間そこで水中撮影をしたんだ。僕は水中での撮影時間をノートに記録していた。1日撮影して平均7秒の映像を使うことを聞いて驚いたよ。そのようなことは2度とできないし、振り返ってみて、特別なことだと思える瞬間だった。」と明かした。
さらに、ラドクリフは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の撮影は、水中シーンから始まったと明かした。
ラドクリフは「『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の撮影は水中からスタートした。ワイヤーを使って水面下でロープで体を支えていたけど、アクションで手を離すと、ワイヤーに引っ張られたんだ。水面から飛び出すと、周囲に火の輪が出来ていて、火の輪の中を水面から飛び出していくような感じだった。そんなことを自分自身でやらせてもらえるなんて驚くべきことだし、またそんなことをやらせてもらえるような仕事のオファーはないだろうね。」と明かした。
ラドクリフはアル・ヤンコビックの伝記映画『ウィアード:ジ・アル・ヤンコビック・ストーリー(原題)』で主演を演じており、本作は11月にスマートテレビ向けプラットフォームThe Roku Channelで配信公開される。(日本公開は未定)