世界的ロックバンド「ザ・ビートルズ」デビュー60周年に、最高傑作『ホワイト・アルバム』を生んだインド滞在期のビートルズと奇跡の8日間を過ごした、ポール・サルツマン監督によるドキュメンタリー『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』が2022年9月23日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺、新宿バルト9ほかで全国順次公開となる。鑑賞前に押さえておきたい“ザ・ビートルズの基礎知識”を併せてチェックしておこう!!
1960年代を代表する伝説的ロックバンド「ザ・ビートルズ」
誰もが一度は名前と曲を耳にしたことがある、英国出身のロックバンド「ザ・ビートルズ」。メンバーは、ボーカル、ギター、作詞作曲を担当したリーダーのジョン・レノン、ボーカル、ベースを担当し「イエスタデイ」「ヘイ・ジュード」など数々の名曲を作ったポール・マッカートニー、メンバー最年少で“Quiet Beatle”(静かなビートル)と呼ばれ、インド楽器やシンセサイザーなどを積極に取り入れたジョージ・ハリスン、そしてドラマーの脱退を受けてメンバーから誘われ、デビュー直前に加入した「遅れてきたビートル」のリンゴ・スターの4人からなるグループだ。
1962年10月の「ラヴ・ミー・ドゥ」でのデビューから70年の解散まで、わずか8年間の活動ながら、13枚のオリジナル・アルバム、4本の映画(ともに「マジカル・ミステリー・ツアー」を含む)など、音楽の垣根を越えて全世界の人々を熱狂させ、さまざまなアーティストに大きな影響を与えた。解散後にはドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』が公開されている。
1964年にはアメリカの音楽業界の指標、Billboard Hot 100シングル人気チャートで、ザ・ビートルズの曲がトップ5を占め、同時に4週間連続トップ3を独占する快挙を成し遂げた。1965年にはエリザベス女王から大英帝国勲章を授与されている。1966年までは積極的にツアーを行い、日本武道館で5回の公演を行った。
ツアー活動停止後は、スタジオアルバムの制作に注力していく。その成果として1967年に「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を発表、世界初の宇宙中継特別番組『OUR WORLD ~われらの世界~』に英国代表として登場、全世界に向けて「愛こそはすべて」を歌った。
ザ・ビートルズの新たな一面に迫る『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』
ザ・ビートルズがデビュー60周年を迎えた今年、満を持して公開される本作『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、1968年2月、ガンジス川のほとりにいたザ・ビートルズの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー。ジョージの発案でマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのアシュラムを訪れた4人はその時、自分たちのレーベル“apple”の設立と新しいアルバムの準備を進めていた。インド滞在後に発表されたのが、名盤と名高い10作目のオリジナルアルバム「ザ・ビートルズ」(通称=ホワイト・アルバム)である。
この時、失恋の痛手を克服するために僧院を訪れていたのが、当時23歳だったポール・サルツマン監督である。心の平穏を求める青年がインドで出会ったのは、ザ・ビートルズだった。僅か8日間、奇跡の時間を共にした監督が目撃したのは、ジョンの横でギターをつま弾くポールが「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」を歌っていた姿や、ジョンが女優ミア・ファローの妹プルーデンス・ファローを歌った「ディア・プルーデンス」、実在する“バッファロー・ビル”の登場など。
ホワイト・アルバムに収められた名曲の誕生秘話が明かされており、ファンならずとも必見の作品となっている。
インド滞在期のザ・ビートルズの素顔に迫る『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、2022年9月23日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺、新宿バルト9ほかにて全国順次公開!!
『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』
監督・脚本・製作:ポール・サルツマン
ナレーション:モーガン・フリーマン
製作総指揮:デヴィッド・リンチ
出演:デヴィッド・リンチ パティ・ボイド ジェニー・ボイド マーク・ルイソン ルイス・ラファム ローレンス・ローゼンタール リッキ・クック ハリプラサード・チョウラシア デヴィアニ・サルツマン
制作年: | 2020 |
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2022年9月23日(金・祝)より全国公開