大注目の製作・配給会社「A24」が10周年!
今年の8月20日で設立10周年を迎え、ニューヨークに拠点を置く製作・配給会社A24。
これまでに『エクス・マキナ』(2014年)『ルーム』(2015年)『スイス・アーミー・マン』(2016年)『ムーンライト』(2016年)『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(2017年)『グッド・タイム』(2017年)『レディ・バード』(2017年)『ヘレディタリー/継承』(2018年)『Mid90s ミッドナインティーズ』(2018年)『ライトハウス』(2019年)など、数々の話題作を世に送り出してきた。
大手には出せないエッジの効いた作品が多く、日本でも着実にファンを増やしているA24だが、極めつけは2020年に日本でも公開された『ミッドサマー』だろう。明るい祝祭を舞台としながらも、生々しい恐怖体験がSNSを中心に大きな反響を呼び、国内最終興収が7億3000万円に達するなど大ヒットを記録した。
話題作を次々と世に送り出す気鋭の製作・配給会社「A24」が今回、北米配給権を獲得し、カンヌ国際映画祭で上映されるやいなや観客を騒然とさせた映画『LAMB/ラム』は、2022年9月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
波にノリまくっている「A24」 これからの日本公開作を紹介!!
2022年はA24の手がけた作品が目白押し!! ホアキン・フェニックス主演の『カモン カモン』(2021年)や、先日A24映画としては初のシリーズ化作品となることが発表され話題の『X エックス』(2022年)を劇場でご覧になった方も多いと思うが、この後も話題作が待機中! 今回はそんなA24の期待作をまとめてご紹介する。
『Zola ゾラ』 2022年8月26日(金)公開
デトロイトでウェイトレス兼ストリッパーとして働くゾラ(テイラー・ペイジ)はある日、外向的で粗野なストリッパー、ステファニ(ライリー・キーオ ※エルヴィス・プレスリーの孫)と電撃的な出会いを果たす。意気投合した翌日ゾラは、ステファニの「一晩で楽に5000ドルも稼げる」という誘いに乗りフロリダ行きの旅を決意するが、それは悪夢の始まりだった……。
2015年に一般女性アザイア・キングがツイッターに投稿した148ツイートの実体験をもとに映画化した青春ロードムービー。
『LAMB/ラム』 2022年9月23日(金)公開
アイスランドの山間に暮らす羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、羊の出産に立ち会うと、羊から“羊ではない何か”が産まれてくる。動揺しながらも、二人はその存在を“アダ”と名付け、育てることに決めるが…。衝撃的な設定の中にもリアリティーを持った世界観を構築したことで世界から称賛を浴び、観客を騒然とさせた禁断のネイチャー・スリラー。
第74回カンヌ国際映画祭のある視点部門で《Prize of Originality》を受賞した本作は、プレミア上映に先がけA24がいち早く北米配給権を獲得した。アカデミー賞国際長編部門でアイスランド代表作品にも選出されるなど批評家からも高い評価を受けた。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などの特殊効果を担当したヴァルディミール・ヨハンソンの長編監督デビュー作で、アイスランドの作家・詩人として知られ、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の歌劇脚本や『ライトハウス』のロバート・エガース監督待望の新作「The Northman(原題)」でも脚本を手掛けるショーンがヨハンソンと共同で脚本を執筆するなど新進気鋭の作家たちにより制作されました。そして『プロメテウス』、『ミレニアム』シリーズで知られるノオミ・ラパスが主演・製作総指揮を務める。
『アフター・ヤン』 2022年10月21日(金)公開
AIロボットがベビーシッターを務めることが当たり前になった世界。ジェイクもまた娘のミカの子守をロボットのヤンに任せていた。しかしある日、ヤンが突然の故障で動かなくなってしまう。もはや家族同然の存在となっていたヤンを救うべくジェイクは修理を試みるが、その過程であるヤンの秘密に直面する…。
小津安二郎監督の信奉者として知られる『コロンバス』(2017年)のコゴナダ監督作。オリジナルテーマ曲を坂本龍一が務めた。
『Everything Everywhere All at Once(原題)』A24史上初の世界累計興収1億ドル突破!!
日本公開は未定だが、紹介させて欲しい。2022年3月に全米公開されたミシェル・ヨー主演作『Everything Everywhere All at Once(原題)』は、A24史上初の世界累計興収1億ドル(約133億円)を突破したのだ!
本作は中華系移民で平凡な主婦の主人公が、ある日突然マルチバースに飲み込まれてしまうところから物語が始まる。別次元では別バージョンの自分も、家族もいて……!?
“カオスなSF痛快コメディー”と話題になった本作の製作総指揮は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)のルッソ兄弟。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)に出演し、90年代からハリウッドで活躍してきたミシェル・ヨーの魅力も盛りだくさんだ。
そのほか、ケリー・ライカート監督の『First Cow(原題)』、アレックス・ガーランド監督の『Men(原題)』も日本公開が決定している。公開日などの詳細は続報を待ちたい。
禁断のスリラー『LAMB/ラム』は、2022年9月23日(金・祝)新宿ピカデリーほか全国公開!!
『LAMB/ラム』
山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子供を亡くしていた二人は、"アダ"と名付けその存在を育てることにする。奇跡がもたらした"アダ"との家族生活は大きな幸せをもたらすのだが、やがて彼らを破滅へと導いていく—。
監督: ヴァルディミール・ヨハンソン
脚本: ショーン、ヴァルディミール・ヨハンソン
製作: フレン・クリスティンスドティア、サラ・ナシム
出演: ノオミ・ラパス、ヒルミル・スナイル・グズナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン
制作年: | 2021 |
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