『グッドフェローズ』(1990年)に出演した米俳優のレイ・リオッタが26日、新作映画『デンジャラス・ウォーターズ(原題)』の撮影のため滞在していたドミニカ共和国で死去した。67歳だった。ハリウッドからは彼の死を悼む声が寄せられている。
リオッタは、米ニュージャージー州ニューアーク出身。1986年、『サムシング・ワイルド』で映画デビューを果たした。マーティン・スコセッシ監督作で、ロバート・デ・ニーロと共演した『グッドフェローズ』で演じた元マフィア役でその名が知られるようになり、その後『ハンニバル』(2001年)『NARC ナーク』(2002年)などの映画に出演。2004年には人気ドラマ「ER緊急救命室」でエミー賞を受賞し、テレビ・映画ともに活躍する実力派俳優として知られた。広報担当者によると、リオッタは睡眠中に息を引き取り、事件性はないと見られている。リオッタと生前仕事をした映画監督や共演者から追悼の声が届いている。
マーティン・スコセッシ「ユニークで才能にあふれていた」
リオッタの出世作である『グッドフェローズ』のスコセッシ監督は「レイ・リオッタの突然の予期せぬ死にショックを受け、打ちのめされている。彼は俳優として、とてもユニークな才能にあふれていました。とても冒険的で、とても勇気のある人でした。『グッドフェローズ』のヘンリー・ヒルを演じるのは大変なことでした。このキャラクターは非常に多くの異なる面を持ちあわせていたのです。彼は私を驚かせ、私はこの映画で一緒に仕事をしたことを誇りに思います。彼の愛する人たちに心を寄せて、あまりにも早い別れを痛感しています。」と追悼した。
ロバート・デ・ニーロ
『グッドフェローズ』で共演したデ・ニーロは米People誌を通じて「レイの訃報を知り、とても悲しく思っています。彼は私たちを残していくにはあまりにも若すぎる」と追悼した。
ケヴィン・コスナー
Devastated to hear the news of Ray Liotta’s passing. While he leaves an incredible legacy, he’ll always be “Shoeless Joe Jackson” in my heart. What happened that moment in the film was real. God gave us that stunt. Now God has Ray. pic.twitter.com/JQmk1PsuSK
— Kevin Costner & MW (@modernwest) May 26, 2022
1989年に『フィールド・オブ・ドリームス』で共演したケヴィン・コスナーは「レイ・リオッタの訃報に接し、ひどく落ち込んでいます。彼は素晴らしい遺産を残してくれたが、私の心の中で彼は“シューレス・ジョー・ジャクソン”であり続けます。映画の中であの瞬間に起こったことは現実でした。あのスタントは神様がくれたものだったのです。今、神のもとにレイがいます」と、同映画のワンシーンを添えて偲んだ。
ジェイミー・リー・カーティス
この投稿をInstagramで見る
『ニッキーとジーノ』(1988年)で共演したジェイミー・リー・カーティスは「レイ・リオッタが亡くなりました。なんて優しい人だったのでしょう。彼の俳優としての仕事は、彼の人間としての複雑な一面を示していた。美しいアーティストでした。私たちはともに1986年に『ドミニクとユージン』という素敵な映画を作りました。とても悲しいです」と追悼した。
セス・ローゲン
I can’t believe Ray Liotta has passed away. He was such a lovely, talented and hilarious person. Working with him was one of the great joys of my career and we made some of my favorite scenes I ever got to be in. A true legend of immense skill and grace.
— Seth Rogen (@Sethrogen) May 26, 2022
『オブザーブ・アンド・レポート』(2009年)で共演したセス・ローゲンは「レイ・リオッタが亡くなったなんて信じられません。彼はとても素敵で、才能があり、陽気な人でした。彼との仕事は私のキャリアの中でも大きな喜びの一つで、私がこれまでに出演した中で最も好きなシーンをいくつか作り出してくれました。絶大な技術と気品を備えた真の伝説的人物でした」と偲んだ。
ジェニファー・ロペス
この投稿をInstagramで見る
米ドラマ「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察」で共演したジェニファー・ロペスは「レイは『シェイズ・オブ・ブルー』で私のパートナーだった。最初に思い浮かぶのは、彼が私の子どもたちにとても優しかったことです。彼が『シェイズ・オブ・ブルー』の仕事を引き受けたと初めて聞いたとき、私はわくわくしました。初めて一緒にセットに入ったとき、これはいいものになるとお互いに思いました。私は彼と一緒に働き、学ぶことができたことをとても幸運に思っています。彼はとても親しみやすく、演技にとても誠実で、私はいつも一緒に過ごした時間を懐かしく思い出します。私たちは今日、偉大な人を失いました。レイ、安らかに」と振り返り、追悼した。
ハリウッドに多大な貢献をしてきたリオッタのご冥福を心よりお祈りしたい。
この投稿をInstagramで見る