『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞を受賞!!
第94回アカデミー賞授賞式が現地時間2022年3月27日(日)、米ハリウッドのドルビー・シアターで行われた。
日本映画初のノミネートとなった作品賞を含む4部門の候補に選ばれていた濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』は、日本映画では『おくりびと』以来13年ぶりとなる国際長編映画賞を受賞した。
The #DriveMyCar team poses together on the red carpet at the #Oscars. https://t.co/abMq1BYSsP pic.twitter.com/VR08srIfXq
— Variety (@Variety) March 27, 2022
注目作が並んだ作品賞は、最有力候補といわれたジェーン・カンピオン監督作『パワー・オブ・ザ・ドッグ』をおさえ、シアン・ヘダー監督作『コーダ あいのうた』が受賞し、ほか脚色賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)を受賞した。
今年度最多ノミネートだった『パワー・オブ・ザ・ドッグ』はジェーン・カンピオンが監督賞を受賞。
10部門ノミネートのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF大作『DUNE/デューン 砂の惑星』は、視覚効果賞、撮影賞など最多6部門を受賞した。
スティーヴン・スピルバーグ監督のミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』は、アニータを演じたアリアナ・デボーズが助演女優賞を受賞した。第34回アカデミー賞では『ウエスト・サイド物語』(1961年)で同じくアニータを演じたリタ・モレノが助演女優賞を受賞している。
注目の主演男優賞には、過去2回主演男優賞にノミネートされていた『ドリームプラン』のウィル・スミスが念願の初受賞を果たした。
『タミー・フェイの瞳』での熱演が話題になったジェシカ・チャステインが主演女優賞を受賞した。
第94回アカデミー賞 全受賞結果
■作品賞
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『ウエスト・サイド・ストーリー』
『ベルファスト』
【受賞】『コーダ あいのうた』
『ドント・ルック・アップ』
『ドライブ・マイ・カー』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『ドリームプラン』
『リコリス・ピザ』
『ナイトメア・アリー』
■監督賞
【受賞】ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』
ケネス・ブラナー『ベルファスト』
ポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』
スティーヴン・スピルバーグ『ウエスト・サイド・ストーリー』
■主演男優賞
ベネディクト・カンバーバッチ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ハビエル・バルデム『愛すべき夫妻の秘密』
アンドリュー・ガーフィールド『tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!』
【受賞】ウィル・スミス『ドリームプラン』
デンゼル・ワシントン『マクベス』
■主演女優賞
【受賞】ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』
オリヴィア・コールマン『ロスト・ドーター』
ニコール・キッドマン『愛すべき夫妻の秘密』
ペネロペ・クルス『パラレル・マザーズ(英題)』
クリステン・スチュワート『スペンサー ダイアナの決意』
■助演男優賞
ジェシー・プレモンス『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
キアラン・ハインズ『ベルファスト』
【受賞】トロイ・コッツァー『コーダ あいのうた』
J・K・シモンズ『愛すべき夫妻の秘密』
■助演女優賞
キルステン・ダンスト『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
【受賞】アリアナ・デボーズ『ウエスト・サイド・ストーリー』
ジェシー・バックリー『ロスト・ドーター』
ジュディ・デンチ『ベルファスト』
アーンジャニュー・エリス『ドリームプラン』
■脚色賞
ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
濱口竜介、大江崇允『ドライブ・マイ・カー』
【受賞】シアン・ヘダー『コーダ あいのうた』
ジョン・スペイツ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、エリック・ロス『DUNE/デューン 砂の惑星』
マギー・ギレンホール『ロスト・ドーター』
■脚本賞
【受賞】ケネス・ブラナー『ベルファスト』
ポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』
アダム・マッケイ、デヴィッド・シロタ『ドント・ルック・アップ』
ザック・ベイリン『ドリームプラン』
ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト『わたしは最悪。』
■国際長編映画賞
【受賞】『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『ブータン 山の教室』(ブータン)
『FLEE フリー』(デンマーク)
『The Hand of God』(イタリア)
『わたしは最悪。』(ノルウェー)
■長編アニメ映画賞
【受賞】『ミラベルと魔法だらけの家』
『あの夏のルカ』
『ラーヤと龍の王国』
『FLEE フリー』
『ミッチェル家とマシンの反乱』
■長編ドキュメンタリー賞
『アセンション(原題)』
『アッティカ(原題)』
『FLEE フリー』
【受賞】『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
『燃え上がる記者たち』
■撮影賞
アリ・ワグナー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
【受賞】グレイグ・フレイザー『DUNE/デューン 砂の惑星』
ダン・ローストセン『ナイトメア・アリー』
ブリュノ・デルボネル『マクベス』
ヤヌス・カミンスキー『ウエスト・サイド・ストーリー』
■編集賞
ピーター・シベラス『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ハンク・コーウィン『ドント・ルック・アップ』
【受賞】ジョー・ウォーカー『DUNE/デューン 砂の惑星』
パメラ・マーティン『ドリームプラン』
マイロン・カースタイン、アンドリュー・ワイスブラム『tick, tick… BOOM!:チック、チック…ブーン!』
■美術賞
【受賞】『DUNE/デューン 砂の惑星』
『ナイトメア・アリー』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『マクベス』
『ウエスト・サイド・ストーリー』
■衣装デザイン賞
【受賞】ジェニー・ビーヴァン『クルエラ』
マッシモ・カンティーニ・パリーニ、ジャクリーヌ・デュラン『シラノ』
ジャクリーン・ウェスト、ロバート・モーガン『DUNE/デューン 砂の惑星』
ルイス・セケイラ『ナイトメア・アリー』
ポール・タゼウェル『ウエスト・サイド・ストーリー』
■メイク・ヘアスタイリング賞
『星の王子ニューヨークへ行く2』
『クルエラ』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
【受賞】『タミー・フェイの瞳』
『ハウス・オブ・グッチ』
■作曲賞
ジョニー・グリーンウッド『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ニコラス・ブリテル『ドント・ルック・アップ』
【受賞】ハンス・ジマー『DUNE/デューン 砂の惑星』
ジャーメイン・フランコ『ミラベルと魔法だらけの家』
アルベルト・イグレシアス『パラレル・マザーズ(原題)』
■歌曲賞
ビヨンセ「Be Alive」(『ドリームプラン』)
セバスチャン・ヤトラ「Dos Oruguitas」(『ミラベルと魔法だらけの家』)
ヴァン・モリソン「Down To Joy」(『ベルファスト』)
【受賞】ビリー・アイリッシュ「No Time To Die」(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)
リーバ・マッキンタイア「Somehow You Do」(『フォー・グッド・デイズ(原題)』)
■音響賞
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『ベルファスト』
【受賞】『DUNE/デューン 砂の惑星』
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
『ウエスト・サイド・ストーリー』
■視覚効果賞
【受賞】『DUNE/デューン 砂の惑星』
『フリー・ガイ』
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
■短編アニメ映画賞
『アフェアーズ・オブ・ジ・アート(原題)』
『ベスティア(原題)』
『ボクシングバレー』
『ことりのロビン』
【受賞】『ザ・ウインドシールド・ワイパー(原題)』
■短編ドキュメンタリー賞
『オーディブル:鼓動を響かせて』
『私の帰る場所』
【受賞】『ザ・クイーン・オブ・バスケットボール(原題)』
『ベナジルに捧げる3つの歌』
『ウェン・ウィー・ワー・ブリーズ(原題)』
■短編実写映画賞
『アラ・カチュー – テイク・アンド・ラン(原題)』
『ザ・ドレス(原題)』
【受賞】『ザ・ロング・グッバイ(原題)』
『オン・マイ・マインド(原題)』
『プリーズ・ホールド(原題)』