「スター・ウォーズ」のオリジナルドラマシリーズ『オビ=ワン・ケノービ』に登場が噂されていたダース・モールの出演シーンがカットされたことが明らかになった。米The Hollywood Reporter誌が報じている。
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オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とダース・ベイダー(ヘイデン・クリステンセン)の物語を描く同ドラマには、アナキン・スカイウォーカーの出生からダース・ベイダーの誕生までを描いた『スター・ウォーズ』新三部作(1999年〜2005年)で登場した人気キャラクターの再登場が話題となっている。『スター・ウォーズ』新三部作の中でも存在感を放っていたのが、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で、クワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)が死闘を繰り広げた相手であるシスの暗黒卿ダース・モール。オビ=ワンに倒されたかと思われたが、スピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018年)で、下半身がサイボーグになった姿で再登場を果たしていた。オビ=ワンに復讐を誓っているであろうダース・モールが『オビ=ワン・ケノービ』に登場しない意外な展開にファンも困惑してしまいそうだ。
脚本家の変更でダース・モール登場シーンがボツに!?
米The Hollywood Reporter誌によると、ダース・モールを演じるレイ・パークは、トレーニングを始めて復帰準備をしていたと伝えられていたが、『オビ=ワン・ケノービ』の構想の見直しにより、登場シーンが全てカットになったという。ルーカスフィルムは、『オビ=ワン・ケノービ』にはそもそもモールを登場させる計画はないと否定しているが、同誌はダース・モールだった悪役を、ダース・ベイダーと大尋問官(ルパート・フレンド)に変更したと伝えている。
変更した理由を、実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」とストーリーが重なる可能性があったためとしている。『オビ=ワン・ケノービ』は、タトゥイーンの若きルーク・スカイウォーカーをダース・モールから守る物語になるはずだったというが、マンダロリアンがザ・チャイルドを守る「マンダロリアン」とあまりにも似ていたため、根本から構想を練り直したため、ダース・モールの再登場は無くなったという。
それを裏付けるかのように、ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディは米Entertainment Weekly誌に、当初脚本を手がけていたホセイン・アミニのストーリーは、求めていたものよりも味気ないものだったと明かし、後任として『アーミー・オブ・ザ・デッド』(2021年)のジョビー・ハロルドを起用したことを明かしている。
「私たちは最終的に、希望と元気の出る物語を作りたいと考えている。オビ=ワンが『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』から戻ってきたような状態のキャラクターから物語を始めるのは難しい。かなりの暗黒時代だ。どんな作家でも魔法の杖を振れば、必ずしも自分が感じたいことを反映したストーリーにたどり着けるわけではない。」とケネディは語っている。
オビ=ワンvsダース・モールの再決闘をどこかで見られることを期待したい!!
『オビ=ワン・ケノービ』は、2022年5月25日(水)16時よりディズニープラスにて日米同時独占配信。
「オビ=ワン・ケノービ」
最良の友でありジェダイの弟子であったアナキン・スカイウォーカーが、邪悪なシスの暗黒卿ダース・ベイダーに堕ち、ジェダイが最大の敗北を喫した『エピソード3/シスの復讐』での劇的な出来事から10年後、『オビ=ワン・ケノービ』の物語ははじまる─。
監督:デボラ・チョウ
脚本:ジョビー・ハロルド
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ユアン・マクレガー ヘイデン・クリステンセン モーゼス・イングラム
製作年:2022年
2022年5月25日(水)よりディズニープラスで独占配信