生粋の映画オタクとして知られるナヴォット・パプシャド監督作『ガンパウダー・ミルクシェイク』が、2022年3月18日(金)より全国公開となる。このたび、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ(2014年~)でお馴染みのカレン・ギランがボウリング場で男3人との死闘を繰り広げるハードファイトシーンを解禁となったぞ。
『ガンパウダー・ミルクシェイク』あらすじ
ネオンきらめくクライム・シティ。サムはこの街の暗殺組織に属する腕利きの殺し屋。だが、あるターゲットの娘を匿ったことで組織から命を狙われるハメに。殺到する刺客たちを次々と蹴散らし、サムと娘は、かつて殺し屋だった3人の女たちが仕切る図書館に駆け込んだ。図書館秘蔵のジェーン・オースティン、ヴァージニア・ウルフの名を冠した銃火器を手に、女たちの壮烈な反撃が今始まる!
武器は…パンダの形をした可愛いキャリーケースのみ!?
若き殺し屋サム(カレン・ギラン)が3人の屈強な男たちと対峙するのは、営業終了後の薄暗いボウリング場。サムはある理由で誘拐犯たちに身代金を届けに来たのだが、そこで殺し屋組織から送り込まれた男たちとバッタリ対面。死闘を繰り広げる羽目になる。
紫と赤の怪しいネオンの光にぼんやりと浮かび上がるのは、殺し屋3バカトリオ。サムは名の知れた凄腕アサシンだけに、3バカの一人は電気がスパークする謎の武器を手に持ち、確実にサムを捕獲しようと意気込んで構えている。一方のサムが持っているものといえば、身代金が入ったパンダ型の可愛らしいキャリーケースのみ。3人に挟まれてサムも絶体絶命…と思いきや、サムはその固くて可愛いキャリーケースを武器に、そしてときには盾にして、襲い掛かかるトリオを相手に互角以上のファイトを繰り広げる。
ナヴォット・パプシャド監督は当該シーンについて「ボウリング場での最初のアクションはマカロニ・ウエスタン調に始まり、次いでネオンがきらめく香港映画、特にジャッキー・チェン作品に影響されたスタイルになる」と解説するように、各国&各ジャンルのアクションスタイルを取り入れて、エキゾチックかつ独創的なアクションシーンをクリエイトした。
キャラクターそれぞれの表情をアップで捉えて、まずはマカロニ・ウエスタン映画でよく見られるバトル開始前の静寂を表現。背景に流れる音楽のテイストは、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネによる『続・夕陽のガンマン』(1966年)のメインテーマにオマージュを捧げたかのようだ。
バトル開始と同時に、横スクロール(ドリーショット)の長回しで全体を捉えながらジャッキー・チェン作品さながらのスピーディーかつCGに頼らない生身のアクションを展開。逆光効果によって人物をシルエットで表す映像センスも冴えている。あまりにも強いサムの姿に、誘拐犯のボスも「誰だ、あの女!」とビックリだ。果たしてこの勝負の行く末は?早くも続編制作が決定した痛快作『ガンパウダー・ミルクシェイク』を見逃さないでほしい。
『ガンパウダー・ミルクシェイク』は2022年3月18日(金)より全国公開
『ガンパウダー・ミルクシェイク』
2022年3月18日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:ナヴォット・パプシャド
出演:カレン・ギラン レナ・ヘディ カーラ・グギーノ クロエ・コールマン アダム・ナガイティス ミシェル・ヨー アンジェラ・バセット ポール・ジアマッティ
製作年:2021年