『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015年)のシャーリーズ・セロンがトム・ハーディと激しいバトルがあったと告白!! ハーディの大遅刻から口論に発展し、セロンが「身の危険を感じた」として警護をつける事態になっていたことが、書籍「Blood, Sweat & Chrome:The Wild and True Story of Mad Max:Fury Road(原題)」で明らかになった。
『マッドマックス』シリーズの第4作目にして、アカデミー賞6部門を受賞した映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。本作が完成に至るまで、制作が3回打ち切られたり、俳優同士が衝突したりと紆余曲折があったことは有名な話。監督のジョージ・ミラーとハーディ、セロンは2020年、米ニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューで“全てがサバイバルだった”と過度なストレスとプレッシャーから俳優同士がギスギスしていたことを告白。先日発売された同作の制作秘話が綴られた書籍「Blood, Sweat & Chrome:The Wild and True Story of Mad Max:Fury Road(原題)」には、その確執が事細かく語られている。
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わざと大遅刻!? ハーディの挑発でセロンの不満爆発!!
朝集合のときは遅刻することで知られていたハーディが、特別なリクエストがあったにもかかわらず、集合時間から3時間も遅れて来た日があったとセロンは明かす。カメラ・クルーをつとめたマーク・ゲルニヒトは、この大遅刻が引き金となり、2人の仲が一気に険悪になったと当時を振り返っている。
「その日のことは鮮明に覚えているよ。セロンは時間通りに撮影現場に到着して、ハーディが現れるまで撮影の準備を整えていた。彼女は本気で彼に言ってやるつもりだったんだ。トイレにも行かず、ただウォー・リグに座って待っていた。」
「わざと遅刻してセロンを挑発しているようにも見えた」という遅刻常習犯のハーディにセロンはついに痺れを切らし、激しいバトルに発展。
「彼が到着すると、彼女はウォー・リグから飛び降りて、“このクソ野郎に、彼がこのクルーを拘束した1分ごとに10万ドルの罰金を課すべきだ”、“なんて無礼なんだ!”と彼に悪態をつき始めたんだ。彼女は正しかったよ。彼女は大声で叫んでいた。あまりにもうるさくて、風が強い現場で、彼はその一部だけを聞いたのかもしれないが、彼女に『お前俺に何て言ったんだよ』と詰め寄ったんだ。彼はかなり攻撃的だったよ。彼女はとても身の危険を感じて、その出来事が転機になった。セロンは“警護が欲しい”と言ったんだ」
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この日を機に、セロンは女性プロデューサーのデニーズ・ディ・ノヴィとともに現場では行動を共にするようになったという。すでに女優として成功していたセロンとの間にあったキャリアと経験の差が、緊張感を助長していたとハーディは振り返っている。
ハーディは「今思えば、いろいろな意味で手に負えない状態だった。俺たち2人にかかるプレッシャーに圧倒されたこともあった。セロンにとって必要なのは、より良い、おそらくより経験豊かなパートナーである俺だった。年老いて醜くなった今、そのような場に立ち会うことができるようになったと思いたい。」と振り返った。
セロンは「手に負えないような状況になって、女性のプロデューサーを送り込めば、ある程度は平等にできるかもしれないという感覚があった。理解してくれる女性がいて、ちょっとだけ気が楽になったわ。私の悪い行いの言い訳をしたいわけではないけど、過酷な撮影だったの。今、私はその当時何が起こったのか、とても明確な見解を持ってるけれど、撮影中はそのような明晰さはなかったわね。それだけずっとサバイバルモードで、本当にビクビクしながら撮影に臨んでいたの。」と語った。
書籍「Blood, Sweat & Chrome:The Wild and True Story of Mad Max:Fury Road(原題)」は全米で発売中!
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
石油も水も尽きかけたMADな世界。生き残りたいなら走り続けろ。
サイコーにMADな映画がやってくる。始まったが最後、息つく暇は微塵もない。ノンストップ、ハイスピードの二輪、四輪入り乱れる驚愕のカーバトルが、異常なまでの興奮を巻き起こす!
制作年: | 2015 |
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監督: | |
出演: |