キアヌ・リーヴス主演人気アクションシリーズ『ジョン・ウィック』(2014年〜)の第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年)に出演したハル・ベリーが、元殺し屋ソフィアの次回作出演について、さらにスピンオフ製作の可能性を明かした。 ベリーはその当時経験したあの“苦いトラウマ”に向き合っているぞ!!
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『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年)に初登場した元殺し屋ソフィアは、リーヴス演じるジョン・ウィックの救世主として登場。賞金をかけられ窮地に陥ったジョンが、かつて“血の誓約”を交わしたソフィアに助けを求めるためにモロッコへ飛んだ。「コンチネンタル・ホテル・モロッコ」の支配人だった彼女は、シェパード2匹と共に行動する“愛犬家”というジョンとの共通点があり、ともに命を懸けて戦いに挑んだ。強烈な印象を残したソフィアの過去が気になったファンが多くいたこともあり、彼女の進退が描かれる可能性はあるのか注目が集まっていた。
次回作にソフィアの出演は⁉︎ スピンオフの可能性はいかに⁉︎
現在製作中のシリーズ4作目の最新作『ジョン・ウィック4(原題)』。真田広之やリナ・サワヤマ、ドニー・イェンら新たに加わるキャストが発表されるなか、リーヴスと「コンチネンタル・ホテル」支配人ウィンストン役のイアン・マクシェーン、『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年)でバワリー・キングを演じたローレンス・フィッシュバーンの続投が決定したが、ソフィアを演じるベリーの続投は明らかにされていなかった。
ソフィアを演じたベリーは米IGNのインタビューで「ソフィアは『ジョン・ウィック』の次回作には登場しないの。もしかしたら、ソフィア自身の映画ができるかもしれないわ。ソフィアの映画が作られるとしたら、”小さな痛みに軟膏を塗る”ような気分ね。」と語った。
ボツになった『007』スピンオフは「時代の先取りをしすぎていた」
This week our focus is on Jinx. In DIE ANOTHER DAY she joins forces with Bond to destroy Graves’ satellite weapon. https://t.co/xBQVrRsodz pic.twitter.com/yxQXNTzpZg
— James Bond (@007) August 15, 2017
ベリーが「“小さな痛みに軟膏を塗る”ような気分」と語るのは、ベリーが演じたキャラクターが主人公のスピンオフ計画がボツになってしまった苦い“トラウマ”が関係している。ベリーは、ピアース・ブロスナン主演『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002年)でボンドガールのジンクス役で出演。黒人女性がボンドガールに起用されたのは『007』シリーズ初のことだった。その後、同シリーズプロデューサーのバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンが、ジンクスを主演とした作品の制作に意欲を見せたものの、製作会社のMGMが8000万ドル(約90億円)という巨額の製作費を理由に白紙になった。ベリーは米Variety誌にその当時の胸中を明かしてる。
「とても残念だったわ。そのスピンオフ計画は、時代を先取りしすぎていた。その当時は、誰もが黒人の女性アクションスターにそのようなお金をつぎ込む準備ができていなかったの。ただ、お金をかける価値を理解していなかっただけよ。それが当時の私たちだった。」
次回作『ジョン・ウィック4』の公開を前に、すでにシリーズ5作目『ジョン・ウィック:チャプター5(仮題)』、スピンオフ映画『バレリーナ(原題)』の製作が決定、前日譚のテレビドラマシリーズ「ザ・コンチネンタル(原題)」が現在製作段階にあるという。ますます広がる『ジョン・ウィック』の世界に、ソフィアを題材にした作品が加わる日は近いかもしれない。
『ジョン・ウィック4』に出演が決まっている日本人シンガー、リナ・サワヤマといえば、彼女が参加したチャーリーXCXの「Beg For You」がiTunes UKチャートで2位を獲得し好スタートを切っているぞ!! 同作公開までに、彼女の世界的知名度が爆上がりしていることだろう。
『ジョン・ウィック4』は2023年3月全米公開。日本公開日の発表を待ちたい。