現地時間2022年1月9日(日)、第79回ゴールデン・グローブ賞の受賞作品・受賞者が発表された。ジェーン・カンピオン監督作『パワー・オブ・ザ・ドッグ』とスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『ウエスト・サイド・ストーリー』が作品賞を受賞‼︎ 濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が日本映画では62年ぶりに非英語映画賞を受賞するという喜ばしいニュースが飛び込んできたぞ!!
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“米アカデミー賞の前哨戦”と呼ばれ、その受賞者に注目が集まる同映画祭だったが、同賞を投票するハリウッド外国人記者協会(HFPA)に黒人会員がいないことが発覚したことをきっかけに、差別問題やさまざまな問題が噴出、その存在すら問題視される事態に直面している。NBCがテレビ中継を見送ると、俳優陣も続々と授賞式のボイコットを発表。渦中にある第79回ゴールデン・グローブ賞の授賞式は開催されたものの、放送もネット中継もなく、小さなプライベートイベントに終わったようだ。
映画部門ではジェーン・カンピオン監督のNetflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』とスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『ウエスト・サイド・ストーリー』(2022年2月11日公開)が作品賞を受賞。主演男優賞には『ドリームプラン』のウィル・スミスと『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』で一流のミュージカル作曲家を目指す主人公を演じたアンドリュー・ガーフィールドが受賞した。『愛すべき夫婦の秘密』のニコール・キッドマン、『ウエスト・サイド・ストーリー』のレイチェル・ゼグラーが主演女優賞を受賞した。非英語映画賞には日本映画では62年ぶりに濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が受賞する快挙を成し遂げた。同作は昨年開催された第74回カンヌ映画祭で脚本賞他全4部門を受賞し、世界中の映画祭で注目を集めていた。
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テレビ部門では、社会現象を巻き起こしている米HBO発コメディドラマ「サクセッション」が作品賞を受賞。世界的に人気爆発のNetflixドラマ「イカゲーム」からオ・ヨンスが韓国人俳優初の助演男優賞に輝いた。
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第79回ゴールデン・グローブ賞 受賞作品・受賞者リスト
映画部門
ドラマ部門 作品賞
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ドラマ部門 主演女優賞
ニコール・キッドマン『愛すべき夫婦の秘密』
ドラマ部門 主演男優賞
ウィル・スミス『ドリームプラン』
ミュージカル・コメディ部門 作品賞
『ウエスト・サイド・ストーリー』
ミュージカル・コメディ部門 主演女優賞
レイチェル・ゼグラー『ウエスト・サイド・ストーリー』
ミュージカル・コメディ部門 主演男優賞
アンドリュー・ガーフィールド『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』
助演女優賞
アリアナ・デボーズ『ウエスト・サイド・ストーリー』
助演男優賞
コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
監督賞
ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
脚本賞
ケネス・ブラナー『ベルファスト』
アニメ映画賞
『ミラベルと魔法だらけの家』
非英語映画賞(旧外国語映画賞)
『ドライブ・マイ・カー』
音楽賞
ハンス・ジマー『DUNE/デューン 砂の惑星』
歌曲賞
ビリー・アイリッシュ「ノー・タイム・トゥ・ダイ」『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
テレビ部門
ドラマ部門 作品賞
「サクセッション」
ドラマ部門 男優賞
ジェレミー・ストロング「サクセッション」
ドラマ部門 女優賞
MJ・ロドリゲス「POSE ポーズ」
ミュージカル・コメディ部門 作品賞
「ハックス(原題)」
ミュージカル・コメディ部門 男優賞
ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ 破天荒コーチがゆく」
ミュージカル・コメディ部門 女優賞
ジーン・スマート「ハックス(原題)」
ミニシリーズ・テレビ映画部門 作品賞
「地下鉄道〜自由への旅路〜」
ミニシリーズ・テレビ映画部門 男優賞
マイケル・キートン「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」
ミニシリーズ・テレビ映画部門 女優賞
ケイト・ウィンスレット「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」
ミニシリーズ・テレビ映画部門 助演男優賞
オ・ヨンス「イカゲーム」
ミニシリーズ・テレビ映画部門 助演女優賞
サラ・スヌーク「サクセッション」