『岬の兄妹』(2018年)で各界から激賞が相次ぎ、国内外の映画業界に衝撃を与えた片山慎三監督の長編2作目にして商業デビュー作、佐藤二朗主演『さがす』が2022年1月21日(金)にテアトル新宿ほか全国公開となる。
「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」そう告げた翌朝、父は娘をひとり残し、姿を消した。孤独と不安を押し殺しながら、娘は父の行方をさがし始める。父は、なぜ消えたのか?その答えを探す中で見つけたくないものまで見えてくる--。『さがす』は、異才 片山慎三監督が放つ、あなたの価値観を問う唯一無二の衝撃作だ。
佐藤二朗ら主要キャストの慟哭!狂気!悲哀!場面写真解禁!!
父・原田智を演じるのはマルチに活躍を続ける佐藤二朗。本作ではユーモラスなパブリック・イメージを封印し、底知れない凄みと可笑しみがせめぎ合う演技で、姿を消した父の苦悩や矛盾を説得力あふれる演技で表現した。智の娘・楓には今回共演した佐藤をして「天才」と言わしめ、話題となった映画『空白』(2021年)での古田新太の娘役や「おかえりモネ」でも注目される伊東蒼。
指名手配中の連続殺人犯・山内照巳には『東京リベンジャーズ』(2021年)や「おかえりモネ」(2021年)など数多くの話題作に出演し、独特の存在感を放ち続ける清水尋也。自殺志願者・ムクドリをNetflixドラマ「全裸監督」(2019年~)で注目を浴びた森田望智。片山監督の豪胆かつ緻密な演出のもと、多彩なキャストが織り成す静と動を巧みに表現した演技の応酬が、衝撃的な物語に圧倒的なリアリティを与える。
この度解禁されたのは、消えた父・原田智を演じる佐藤二朗が感情を必死に押し殺している姿や、そんな父を探す娘・原田楓を演じた伊東蒼の悲哀を漂わせつつも奥底に秘めた想いを感じさせる強い眼差し、連続殺人犯・山内照巳を演じる清水尋也が日本刀を手に持ちただならぬ狂気があふれ出ている姿、抱きかかえられどこかに連れていかれる自殺志願者・ムクドリを演じる森田望智のどこか達観したような表情を切り取ったものなど、本作の質感をしっかりと感じられ、それぞれのキャラクターたちに巻き起こる予測不可能なストーリーに期待せずにはいられない場面写真となっている。
国内外の名匠たちからも絶賛コメント続々到着!
公開を前に本作を一足先にご覧になった映画監督らから絶賛コメントが到着。日本を代表する監督のみならず、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)のヨン・サンホや『悪魔を見た』(2010年)などのキム・ジウンら韓国映画界の気鋭監督たち、さらに『駆ける少年』(1985年)『CUT』(2011年)などのイラン映画界の名匠アミール・ナデリ監督からも絶賛コメントが到着。世界中の監督たちをもノックアウトした片山慎三監督最新作は映画ファン必見の衝撃作だ。
■ヨン・サンホ(映画監督/『新感染 ファイナル・エクスプレス』)コメント
驚異的なストーリーテリング!ファーストカットから引き込まれる。映画史に残る伝説的なスリラー映画になるだろう。大好きだ。
■アミール・ナデリ(映画監督/『駆ける少年』『CUT』)コメント
もしもあなたが自分のことをフィルム・ノワールや心理・社会派スリラー、サイコパスなキャラクターのファンだと思っているなら、是非この映画の複雑でダークな世界に足を踏み入れてください。
あなたの中にある境界線や忍耐レベルを試されるとともに、忘れることのできない映画体験ができるでしょう。
■キム・ジウン(映画監督/『甘い人生』『悪魔を見た』)コメント
恐ろしく、そして驚くべき映画だ。
どこに向かうのか予測できないストーリーテリングも驚異的だが、
締め付けられるように張り詰めた緊張感で殺人犯を追いつつ、
いつの間にか人間の深淵と罪の意識に向き合わせる演出に、観客は腰を抜かすだろう。
ジャンル的快楽とともに日本社会の病理現象に鋭く迫る、巨匠・黒沢清監督を思わせる。
日本映画界に恐ろしい新鋭が現れた。
■コ・フン(映画監督/『Paper Flower』)コメント
ミステリー、スリラーそしてドラマを自由自在に行き来する演出に完全に没頭しながら見られる映画だ。
俳優たちのエネルギッシュな演技とリアルな撮影、演出が、その没入感をさらに倍加させている。
類いまれに綿密に紡がれた映画のプロットが、ジャンル的な快感と映画的な楽しさを与えてくれる。
それに加えて、単純なジャンル的な面白さだけでなく、死と人間に対する深い洞察が感じられることが尚素晴らしい。
スリラーというジャンルを通して、社会から疎外された人間を大胆かつリアスティックに描き出す片山慎三監督の演出力に魅了されるだろう。
片山慎三監督の次回作がもう楽しみだ。
■ヤン・イクチュン(監督・俳優/『息もできない』)コメント
さがす。
全力疾走して、お父さんの元に向かうオープニング。ピンポン球が床に落ちてしまうエンディング。
もしかしたら始まりと終わりの全ては、愛という言葉かもしれない。
■石川慶(映画監督)コメント
佐藤二朗は言わずもがな、伊東蒼が、清水尋也が、森田望智が素晴らしくいい。役者がいいということはその後ろにすぐれた演出があるわけだが、役者にとってはものすごく試される現場だったんだろうなと思った。いや、でも本当に試されてたのは我々観客なのかもしれない、とラストカットを観ながら思ったりもした。
■いのうえひでのり(劇団☆新感線 主宰/演出家)コメント
失踪した父親を探す娘の物語と思いきや、アッと驚く展開にこっちが結末を探す旅に!全く先が読めない緻密な構成。ディープな大阪ロケのリアリティ。二朗さんと伊東さんが演じる親子が実に魅力的だ。ラストの長回しで心が鷲づかみに!
■大森立嗣(映画監督)コメント
そのルックから骨太の人間ドラマだと思っていたら、サスペンスフルなエンターテイメント作品で、エグくて、ハードで、うまくて、こんな日本映画が出てきて頼もしいと思うと同時に嫉妬もしました。片山監督がこのテンションでメジャー作品を撮ることを楽しみにしています!
■阪本順治(映画監督)コメント
ひとの善悪や道徳を疑ってみる、これは、映画の基本です。『さがす』は、辺境に生き、漂流する家族を描いた傑作です。加えて、返り血を覚悟し、現代社会への違背を堂々と描いた片山監督は、怪物です!「さがす」で「さすが」!
■真利子哲也(映画監督)コメント
もし、こんなことがあったなら、どうする?
『さがす』はあまりにもシンプルで、だからこそ恐ろしく、それでいてやさしい。
ほんの少しの心の歪みを、
大胆かつ巧妙な構成で描いたこの映画には片山監督の本気が注ぎ込まれている。
まんまと惹き込まれてしまった!
■山下敦弘(映画監督)コメント
『さがす』を観て、今の世の中は積極的に生きることが難しいことなのかもしれないと感じた。人を殺してまでも生きていかなければいけないという“生”への 執着。登場人物たちのその後が幸せであることを願わずにはいられなかった。
■?田恵輔(映画監督)コメント
台風の目になりそうな怪物映画。
センスお化け片山監督と天才天使、伊東蒼。
最高級の闇鍋がここに完成!
深みある佐藤二朗の出汁スープで、謎の幸福感を味わおう。
『さがす』は、2022年1月21日(金)テアトル新宿ほか全国公開。
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— 映画評論・情報サイトBANGER!!!【公式】 (@BANGER_JP) December 27, 2021
日時:1月8日(土) 16:30開場/17:00開演
編集者・ライター #稲田豊史 によるアフタートーク付(19:40終演予定)
場所:六本木
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〆1/3(月)→当選者にメール📩 pic.twitter.com/xRZYUSzg7p
『さがす』
大阪の下町で平穏に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」。いつもの冗談だと思い、相手にしない楓。しかし、その翌朝、智は煙のように姿を消す。ひとり残された楓は孤独と不安を押し殺し、父をさがし始めるが、警察でも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にもされない。それでも必死に手掛かりを求めていくと、日雇い現場に父の名前があることを知る。「お父ちゃん!」だが、その声に振り向いたのはまったく知らない若い男だった。失意に打ちひしがれる中、無造作に貼られた「連続殺人犯」の指名手配チラシを見る楓。そこには日雇い現場で振り向いた若い男の顔写真があった――。
制作年: | 2022 |
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脚本: | |
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2022年1月21日(金) テアトル新宿ほか全国公開