マット・デイモン主演サスペンス・スリラー『スティルウォーター』が、2022年1月14日(金)より全国公開される。「試されるのは娘への愛‼︎父が娘のために奮闘する映画」のひとつといえる本作の公開を記念して、父が娘のために奮闘する映画4選をご紹介したい!
『スポットライト 世紀のスクープ』(2015年)で第88回アカデミー賞作品賞を受賞したトム・マッカーシー監督が贈るサスペンス・スリラーの本作。仏マルセイユを舞台に、殺人罪で捕まった娘の無実を証明するため、父親が真犯人を探し出す。主演は『オデッセイ』(2015年)『ボーン』シリーズ(2002年〜)のマット・デイモン。異国の地での真犯人探しに奮闘するアメリカ人の父親ビルを、泥臭くもリアルに体現し、海外メディアからは「最高の演技を披露した(米Nerdist誌)」と絶賛された。
娘アリソン役には、『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年)で映画ファンの心を鷲掴みにしたアビゲイル・ブレスリン。『ゾンビランド:ダブルタップ』(2019年)での好演も記憶に新しいが、本作では、留学中にガールフレンドを殺した罪で逮捕されるという難しい役柄を見事に演じた。
近年、娘のために奮闘する父を主役にした映画が目立つ。さぞ頼もしい、ヒーローのような父が描かれると思いきや……そこに映るのは、いたらないことの方が多いどこにでもいるような等身大の姿だ。しかし、娘への愛に偽りも限りもない!そして、時に愛ゆえに暴走して一線を越えてしまうことも……。今回はそんな「父が娘のために奮闘する映画」の最新作『スティルウォーター』の公開を記念して、同作とともに印象的な作品4作をおさらいしよう!
父が娘のために奮闘する映画4選‼︎
『プリズナーズ』(2013年)/ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
ペンシルベニア州のとある田舎町。ケラー・ドーヴァー一家は、隣家のバーチ家と共に感謝祭を過ごしていた。だがその最中、ケラーの6歳の娘アンナとバーチ家の7歳の娘ジョイが遊びに行ったきり行方不明になってしまう。警察は現場付近で目撃された不審な青年アレックスを拘束するが、彼は10歳程度の知能しかなく、まともな証言すら得ることができず釈放の期限を迎えてしまった。一向に進展しない捜査に業を煮やしたケラーは、ついにアレックスを拉致監禁し、娘の居場所を吐かせようと拷問を開始する。一線を越えてしまう父親役をヒュー・ジャックマンが熱演。今を時めくドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のハリウッドデビュー作。
『search/サーチ』(2018年)/アニーシュ・チャガンティ監督
16歳の女子高生マーゴットが忽然と姿を消した。行方不明事件として捜査が始まるが、家出なのか、誘拐なのか手がかりが見つからない。娘の無事を信じる父デビッドは、娘のパソコンにログインしSNSへのアクセスを試みる。しかし、そこに映し出されたのは、いつも明るく活発だったはずのマーゴットとはまるで別人の、自分の知らない娘の姿だった。これまで娘のことを何一つ把握できていなった事実に打ち拉がれながらも、父は娘を救うために真実を追う。全編パソコン上の画面の映像で展開されることで話題となったサスペンス・スリラー。
『空白』(2021年)/ 吉田恵輔監督
ある日突然、まだ中学生の娘・花音が死んだ。スーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれたというのだ。これまで娘のことなどろくに気にかけてこなった父・充は、せめてもの償いに、娘の無実を証明しようとする。しかしそれは、自分の考えを押し通そうとする脅迫的な行動だった。モンスター化する充と精神的に疲弊するスーパーの店長・青柳を軸に織り成すヒューマンサスペンス。死という重いテーマを描きながらもラストには一筋の光を照らす。暴走する父を演じた古田新太の怪演も話題に。
『スティルウォーター』(2021年)/ トム・マッカーシー監督
フランスに留学していた娘アリソンが、ルームメイトを殺害したとして現地で収監された。無実を訴え続ける娘のために父親のビルは、アメリカから単身マルセイユへ渡り弁護士に再調査を直談判するが、まともに取り合ってもらえない。
何の成果も得られず、娘と面会しても、全く信頼されず無力感を覚えるビルだが、愛する娘の無実を証明するため、言語や文化の壁に阻まれながらも独自の調査を開始する。そして娘への思いのあまり、次第に捜査はエスカレートしていき……。観る者に深い感動と問いを投げかける極上の物語。
父娘の愛が試される!! マット・デイモン主演最新作『スティルウォーター』は、2022年1月14日(金)より全国公開!