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伝説的カーチェイスを後悔!?『フレンチ・コネクション』裏話――公開50周年記念!名匠フリードキン、ジーン・ハックマンが“今だから語れる”撮影秘話を披露!!

伝説的カーチェイスを後悔!?『フレンチ・コネクション』裏話――公開50周年記念!名匠フリードキン、ジーン・ハックマンが“今だから語れる”撮影秘話を披露!!
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2021年に公開50周年を迎えたアカデミー賞受賞作品『フレンチ・コネクション』。監督のウィリアム・フリードキンと主演のジーン・ハックマンが今だから語れる裏話を明かし、映画史に残るカーチェイスシーンについて「今ならあんなことはしない」と後悔(⁉︎)の念を語った!

米作家ロビン・ムーアの同名ノンフィクション小説を映画化した本作は、麻薬密売ルートを探る“ポパイ”こと刑事のドイル(ジーン・ハックマン)を主人公に、相棒のルッソ(ロイ・シャイダー)とともにフランス・マルセイユからやってきた黒幕アラン・シャルニエ(フェルナンド・レイ)の尾行を始めるが、強引すぎる捜査を行ったことでドイルが命を狙われることになるという作品だ。第44回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、編集賞、脚色賞の5部門で受賞し、刑事ドラマの傑作として現在も語り継がれている。

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ジーン・ハックマンが明かす「1度しか観ていない」

本作で主演男優賞を受賞したハックマンは、2004年公開のレイ・ロマノと共演したコメディ『ムースポート』で主演をつとめた後、俳優業を引退している。本作の公開50周年を記念して行われた米ニューヨーク・ポスト紙の取材にサプライズ登場したハックマンは、「『フレンチ・コネクション』は1回しか観ていない」と明かした。

「50年前に制作会社の施設内にある暗くて小さな視聴室で初めて上映されて以来、この映画を観ていないんだ。もしこの映画に遺産があるとしたら、それが何なのかはわからない。当時の私は、ニューヨークに潜入しようとする麻薬の犯罪組織の企みを阻止し、解決することができただけの警官の物語として尊敬の念を抱いていたよ。」と語った。

「映画製作は常に肉体的にも精神的にもリスクを伴うものだが、私はあの映画を、ヒットと失敗を繰り返した波瀾万丈のキャリアの中にある1つの瞬間と考えることにした。この映画は、確かに私のキャリアを助けてくれた。そのことについては感謝しているよ。カーチェイスについては、その数年前にスティーヴ・マックィーン主演の『ブリット』(1968年)で撮影されたもっと良いものがあった。」と続けた。

監督、映画史に残るカーチェイスシーンを後悔…⁉︎

ハックマンが触れたように、本作の最も象徴的なシーンは、ブルックリンの街中で繰り広げられるカーチェイスシーンだ。ドイルが一般人の車を横取りし、電車で逃げる殺し屋を追跡する同シーンは、ニューヨーク市警が交通整理で協力したものの、ニューヨーク市の許可は取らず、歩行者や他のドライバーの車が通行する一般道路で撮影が行われた。ドイルが運転する車は、時速140キロを超える猛スピードで街中を駆け巡り、息を呑む迫力満点のカーチェイスシーンが出来上がった。監督のフリードキンは、このカーチェイスシーンについて振り返り、「今ならあんなことはしない」と明かす。

「この映画では成功したけれど、今ならあんなことはしないだろう。人の命を危険にさらしてしまったのだから。誰も怪我をしなかったのは、神の恵みによるものだ。」

もし閉鎖された道路でカーチェイスシーンが撮影されていたら、今日の評価までには至らなかったのかもしれない……!?

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『フレンチ・コネクション』

“フレンチ・コネクション”、それはフランスとアメリカを結ぶ麻薬密輸ルート。マルセイユからニューヨークへ密輸される3200万ドルのヘロインをめぐって、NY市警の敏腕刑事ポパイこと、ドイル刑事と相棒ラソー刑事が、国際麻薬シンジケートの黒幕を追い詰める!

制作年: 1971
監督:
脚本:
音楽:
出演: