映画界の大御所クリント・イーストウッドが監督・主演をつとめる最新作『クライ・マッチョ(原題)』の海外版予告編が公開された。
今年91歳を迎えたイーストウッドが手がけた本作は、アメリカ人作家のN・リチャード・ナッシュが1975年に発売した同名小説を実写映画化したものだ。
かつてのロデオスターで、現在は落ちぶれて馬の調教師として生計を立てている主人公のマイクは、ある日、メキシコでアルコール依存症の母親と住む少年ラファエルを、米テキサスに住む少年の父親のもとに送り届けることができれば、5万ドル支払うという仕事を受ける。メキシコからテキサスに向かう道中、マイクは少年ラファエルとの交流を通じて、生きる意味を再び見つけ出すという内容だ。
Una historia acerca de estar perdido ... y encontrarse. Clint Eastwood dirige y protagoniza #CryMacho, próximamente solo en cines. pic.twitter.com/mawUkKCAeh
— WB Pictures México (@WBPictures_Mx) August 5, 2021
このたび公開された予告編では、「息子がトラブルに巻き込まれている」と相談する男に「誘拐して連れてくればいいのか?」とマイクが話す姿が映し出される。マイクは独り、車で国境を超え、メキシコに入国する。マイクはラファエルと対面するも「1ミリでも触れてみろ!ぶちのめすぞ、老人め」と言われてしまい、険悪な旅になる予感。しかし、予想外のトラブルに巻き込まれながらも、ラフェエルが少しずつマイクの人生観に触れるようになる。マイクは「人生は選択の連続だ」とラファエルに語りかける。
本作は、イーストウッドが監督、製作、主演をつとめた。少年ラファエルは、若手俳優エドゥアルド・ミネットが演じ、『コラテラル・ダメージ』(2002年)のナタリア・トラヴェン、『アドレナリン』(2006年)のドワイト・ヨーカム、「ナルコス:メキシコ編」(2018年〜)のフェルナンダ・ウレホラ、オラシオ・ガルシア・ロハスらが出演する。
「やっと演じられる年齢になった」40年越しの出演秘話を明かす!
イーストウッドは、1980年代後半に本作の出演オファーを持ちかけられたが、一度断っていたことを明かした。その当時、イーストウッドがハリー・キャラハン刑事を演じた『ダーティハリー5』(1988年)を優先させたのは有名なエピソードだ。
「プロデューサーのアルバート・S・ラディから“この映画をやってみないか?”と誘われて、自分はその役を演じるにはまだ若すぎると感じたんだ。その時は監督をするかもしれないと思っていたけれど、道半ばになってしまった。その後、1年ほど前に再びこの作品が発表され、ちょうどいい年齢になったので、やってみたら面白いんじゃないかと思ったんだ」とイーストウッドは明かした。
過去にはあのアクションスターにも出演オファー!プロデューサーが明かす
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過去に数回映画化を試みてきたという本作は、2011年当時、80年代を代表するアクションスター、アーノルド・シュワルツェネッガーにも出演オファーをしていたことをラディが明かしている。
「彼には弱さと優しさがある。しかし、彼には、俳優としてこのような役を演じる機会がこれまでなかった」とラディは話した。
米カリフォルニアの元州知事がメキシコへ国境を越えようとする姿を面白がる視聴者もいるのではないか? と聞かれたラディは「その通りだね。とても面白いよね」と答えていた。
『クライ・マッチョ(原題)』は、2021年9月、全米の劇場とHBO Maxで公開予定だ。日本での公開日は未定。
『クライ・マッチョ(原題)』
制作年: | 2021 |
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監督: | |
出演: |