2021年7月8日(木)より映画館で、7月9日(金)よりディズニープラス プレミア アクセスで公開されるMCU最新作『ブラック・ウィドウ』。主演のスカーレット・ヨハンソンと、『ミッドサマー』(2019年)で主人公を演じた注目株フローレンス・ピューが、本作の舞台設定の理由や、MCU初登場を飾るピュー演じる妹エレーナの性格、ナターシャとエレーナの関係性について、米Sceenrant誌のインタビューで語った。
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ヨハンソンは、2010年に公開された『アイアンマン2』でナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウを演じ、MCUデビューを飾った。『アベンジャーズ』(2012年)では、ブラック・ウィドウは地球最強のヒーロー「アベンジャーズ」の一員となり、同作をきっかけに、謎に包まれたブラック・ウィドウの素性にせまる単独映画の映画化を望む声が高まった。そしてついに約10年経った今、ファン待望の『ブラック・ウィドウ』が公開される。
『ブラック・ウィドウ』が10年前に製作されていたら、全く違う作品になっていた!
本作は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)の直後から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)の間、ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフが逃亡していた時期の物語が描かれる。ナターシャのルーツであるロシアで、暗殺者になるために訓練を受けたスパイ機関“レッドルーム”によって、ナターシャの家族が引き裂かれた壮絶な過去が描かれる。ナターシャは、家族を守るために、ついに“レッドルーム”の支配者タスクマスターと対峙するというストーリーだ。
ヨハンソンは、もし本作が10年前に製作されていたら、もっと違った作品になっていただろうと語った。
「ある意味で、今公開されることにとても感謝しています。現実的なことを描いた映画を作ることができたのですから。」と話した。
ヨハンソンは「現実的なこと」とは何かについて詳しく説明しなかったものの、ナターシャの妹エレーナを演じたピューが本作について「虐待された女性を描いた映画」と語っている。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)では、“レッドルーム”のプログラムによって、ナターシャは子供を作る能力を奪われた事実が明らかになっている。
「『ブラック・ウィドウ』は、本質的には、虐待された女性を描いた映画です。スカーレットが何度も言っていたように、今こそ、ブラック・ウィドウの物語を語るのに適した時期なのです。私たちは、この物語が、女性たちが人生を取り戻すためのものであるという事実から逃げてはいません。しかも、このような物語がマーベル・スタジオの作品であることはとても珍しいことであり、その作品に出演することができたのはとても光栄なことです。」と、ピューは語っている。
本作では、ナターシャの過去が描かれるが、ただ単に生い立ちにせまるだけではなく、物語を発展させる映画になっていると、ヨハンソンは説明する。
「私はただ、物語をさかのぼりたかったわけではなく、前に進みたかったのです。たとえ物語が戻ることになっても、観れば納得できるはずですよ。」とヨハンソンは話した。
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舞台が『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の後になっている理由とは?
本作は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の直後から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』までの間の時期を舞台にしている。ナターシャはその当時、ソコヴィア協定を巡り、二分されたチームの狭間にいた。彼女はすでにアベンジャーズの一員ではなくなっており、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)のチームにもまだ参加していなかった。ヨハンソンは、ナターシャが組織やチームとのつながりがない時期こそが、本作の完璧な舞台だったと語っている。
「ナターシャは常に誰かのために働きかけていて、レッドルームやS.H.I.E.L.D.(シールド)、アベンジャーズなどは、良くも悪くも彼女にとっては、家族のような存在だったのです。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の後、それらとのつながりがすべてなくなりました。ナターシャは初めて自分一人で行動するようになったのです。」とヨハンソンは話した。
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『アイアンマン2』初登場以降、ブラック・ウィドウはどのように進化した⁉︎
『アイアンマン2』に登場して以降、ブラック・ウィドウは作品を通じてどのように成長を遂げたのか、ヨハンソンは語っている。
「『アイアンマン2』の段階では、ナターシャは、ある意味とても魅惑的であり、それが彼女のパワーでした。彼女のパワーは、そのセクシュアリティにあり、それは時とともに変化していきました。彼女の強さは、実際には、彼女の弱さであり、それが今の私たちが置かれている立場なのです。彼女は愛のために自分を犠牲にして、友人を救いました。」とヨハンソンは語っている。
謎多き美人スパイの印象が強かったナターシャも、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)では、仲間のために自らを犠牲する姿が描かれていた。『ブラック・ウィドウ』でも、ナターシャの新たな一面が見られるかもしれない。
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ナターシャの妹エレーナはどんな人物?MCUとどう関わっていくのか⁉︎
本作でMCUデビューを飾るナターシャの妹エレーナ。ヨハンソンとピューは、本作で描かれるナターシャとエレーナの関係性について語った。
「2人の女性が互いに競い合い、相手を倒して退けさせようとするストーリーは、古臭くて面白くないと感じていました。」とヨハンソンは語った。
「エレーナは、生意気で、ナターシャにとっては迷惑な存在です。彼女はナターシャのやることなすことに、かなりイライラさせられます。しかし、基本的には2人は非常にユニークで強い関係を持っており、それがこの映画の原動力となっています。」とピューは冗談まじりに話した。
コミック版では、ナターシャの妹エレーナは、2代目ブラック・ウィドウと描かれているだけに、今後どのようにエレーナがMCUと関わっていくのか、気になる存在ではあるのだ。エレーナは、ジェイミー・レナー×ヘイリー・スタインフェルド主演マーベル新作ドラマ「ホークアイ」に登場することが明らかになっている。ピューは、エレーナのキャラクターについて「誰も彼女を止めることはできない」と語っている。
「エレーナはただ仕事をこなし、それが誰かと戦うことであろうと、誰かを言葉で罵倒することであろうと、すべてがとても簡単なことなのです。彼女は、口論でも肉体でも戦う準備ができていて、誰も彼女を止めることはできません。」と、ピューは語った。
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『ブラック・ウィドウ』は、2021年7月8日(木)より劇場公開、2021年7月9日(金)よりディズニープラス プレミア アクセス公開!
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『ブラック・ウィドウ』
ブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹”エレーナ。姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ったことで命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が生み出した“偽りの家族”だけ。だが、この家族の再会によって、レッドルームの恐るべき陰謀が動きだす!ブラック・ウィドウの作られた過去との戦いが、世界の命運を握る。
制作年: | 2020 |
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監督: | |
脚本: | |
出演: |
2021年7月9日(金)より映画館とディズニープラス プレミア アクセスで同時公開