アジア映画の巨匠ウォン・カーウァイ監督が手がけ、トニー・レオンや木村拓哉らアジアを代表するトップ・スター達が豪華共演したSF映画『2046』(2004年)。このたび、同作のレストア版が、2021年3月16日(火)よりNetflixで独占配信されることが決定した。
本作は、2004年度カンヌ国際映画祭・コンペティション部門に出品、ニューヨーク映画批評家協会賞・最優秀外国語映画賞を受賞した話題作。トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、フェイ・ウォン、チャン・ツィイーらアジア映画で活躍するスターが集結し、『欲望の翼』(1990年)『花様年華』(2000年)のウォン・ カーウァイ監督が描いた近未来のラブストーリーだ。
1960年代後半、作家のチャウ・モウワン(トニー・レオン)は香港のホテルに滞在している。ホテルのオーナーの娘ワン・ジンウェン(フェイ・ウォン)は日本から来たビジネスマンのタク(木村拓哉)と恋に落ちるが、父親であるオーナーに交際を反対される。やがて帰国するタク。文通もままならない2人に、チャウはタクの手紙を代わりに受け取ろうと申し出る。言葉も通じず遠く国を隔てられた恋人同士にインスパイアされて、チャウは近未来SF小説「2046」を書き始めていく。それは、失われた愛を見つけることができるという“2046”へ向かう謎の列車の物語。小説を書く作家の男と、小説の中で描かれる男女の物語が次第に交差していく……。
今年2021年は、ウォン・カーウァイ監督の代表作『花様年華』の日本公開から20周年に当たるアニバーサルイヤーとなり、これに合わせて、監督自らの手により作品が復刻(4Kレストア化)された。このレストア版は、2020年秋に開催されたニューヨーク映画祭を皮切りに、各国でリバイバル上映が開催され、20年を経た今もなお彩りを放ち、注目を浴びている。
カーウァイ監督は「今回、4Kでのレストア作業をするにあたり、これらの作品のファンの記憶の中にあるものと、自分が最初にイメージしたものとの乖離にジレンマを感じましたが、レストア作業によって、当初私が思い描いていたビジョンを表現する方を選ぶことにしました。」と語っている。
※コメント全文はアスミック・エース ホームページに掲載
同作のほかに、『花様年華』レストア版、『欲望の翼』も同日よりNetflixで配信開始となる。カーウァイ監督作品『恋する惑星』(1994年)『天使の涙』(1995年)『ブエノスアイレス』(1997年)も4Kレストア版に復刻、いずれも今後アスミック・エース株式会社よりリリースされる予定だ。(現時点では時期未定)
当時とはまた異なった味わいを是非お楽しみいただきたい。
『2046』レストア版は、2021年3月16日(火)よりNetflixで独占配信。