2021年2月28日(日)にビバリーヒルズとマンハッタンで開催される第78回ゴールデングローブ賞のノミネートが発表された。
新型コロナウイルスの流行で映画業界にとって大波乱の1年となった2020年は、多くの配信作品がノミネートを席巻。Netflix作品22本がノミネートされ、映画部門では、デヴィッド・フィンチャー監督×ゲイリー・オールドマン主演映画『Mank/マンク』や、アーロン・ソーキン監督の『シカゴ7裁判』、テレビドラマ部門では、『ザ・クラウン』と『オザークへようこそ』が多くのノミネートを獲得した。
映画部門では、『Mank/マンク』が最多6部門でノミネート、『シカゴ7裁判』は5部門でノミネートされ、フローリアン・ゼレール監督の『ファーザー』、フランシス・マクドーマンド主演『ノマドランド』、『プロミシング・ヤング・ウーマン(原題)』は4部門でノミネート。監督賞では『ノマドランド』のクロエ・ジャオ、『プロミシング・ヤング・ウーマン』のエメラルド・フェネル、『あの夜、マイアミで』のレジーナ・キングら女性監督3人がノミネートされる快挙となった。『ノマドランド』のジャオは、アジア系女性監督初の監督賞ノミネートとなる。
テレビ部門では、英国王室を描いた『ザ・クラウン』が6部門でノミネートされ、クライムサスペンスドラマ「オザークへようこそ」は4部門ノミネート。深い闇を抱えた危険な看護師を描く「ラチェッド」、スターウォーズ初の実写ドラマ「マンダロリアン」、「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」などがノミネートされた。
2020年に急逝した俳優チャドウィック・ボーズマンは、遺作となったNetflix映画『マ・レイニーのブラックボトム』で男優賞にノミネート。また、2020年全米の視聴者が一番視聴した作品として話題となったミュージカル『ハミルトン』はミュージカル/コメディ部門作品賞でノミネートされ、制作者であり主演のリン=マニュエル・ミランダは男優賞にノミネートされた。
第78回ゴールデン・グローブ賞ノミネート作品
映画部門
ドラマ部門 作品賞
『ファーザー』
『シカゴ7裁判』
『ノマドランド』
『プロミシング・ヤング・ウーマン』
『Mank/マンク』
ドラマ部門 主演女優賞
アンドラ・デイ『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』
ヴァネッサ・カービー『私というパズル』
ヴィオラ・デイヴィス『マ・レイニーのブラックボトム』
キャリー・マリガン『プロミシング・ヤング・ウーマン』
フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』
ドラマ部門 主演男優賞
アンソニー・ホプキンス『ファーザー』
ゲイリー・オールドマン『Mank/マンク』
タハール・ラヒム 『ザ・モーリタニアン』
チャドウィック・ボーズマン『マ・レイニーのブラックボトム』
リズ・アーメッド『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』
ミュージカル・コメディ部門 作品賞
『ザ・プロム』
『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
『パーム・スプリングス』
『ハミルトン』
『ミュージック』
ミュージカル・コメディ部門 主演女優賞
アニャ・テイラー=ジョイ『エマ』
ケイト・ハドソン『ミュージック』
マリア・バカローヴァ『続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
ミシェル・ファイファー『フレンチ・イグジット』
ロザムンド・パイク 『アイ・ケア・ア・ロット』
ミュージカル・コメディ部門 主演男優賞
アンディ・サムバーグ『パーム・スプリングス』
サシャ・バロン・コーエン『続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
ジェームズ・コーデン『ザ・プロム』
デヴ・パテル『どん底作家の人生に幸あれ!』
リン=マニュエル・ミランダ 『ハミルトン』
助演女優賞
アマンダ・サイフリッド 『Mank/マンク』
オリヴィア・コールマン『ファーザー』
グレン・クローズ『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』
ジョディ・フォスター『ザ・モーリタニアン』
ヘレナ・ゼンゲル『この茫漠たる荒野で』
助演男優賞
サシャ・バロン・コーエン『シカゴ7裁判』
ジャレッド・レト『ザ・リトル・シングス』
ダニエル・カルーヤ『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア』
ビル・マーレイ『オン・ザ・ロック』
レスリー・オドム・Jr『あの夜、マイアミで』
監督賞
アーロン・ソーキン『シカゴ7裁判』
エメラルド・フェネル『プロミシング・ヤング・ウーマン』
クロエ・ジャオ『ノマドランド』
デヴィッド・フィンチャー『Mank/マンク』
レジーナ・キング『あの夜、マイアミで』
脚本賞
アーロン・ソーキン『シカゴ7裁判』
エメラルド・フェネル『プロミシング・ヤング・ウーマン』
クロエ・ジャオ『ノマドランド』
ジャック・フィンチャー『Mank/マンク』
フローリアン・ゼレール、クリストファー・ハンプトン『ファーザー』
アニメ映画賞
『ザ・クルーズ:ア・ニュー・エイジ』
『2分の1の魔法』
『フェイフェイと月の冒険』
『ソウルフル・ワールド』
『ウルフウォーカー』
テレビ部門
ドラマ部門 作品賞
「オザークへようこそ」
「ザ・クラウン」
「マンダロリアン」
「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
「ラチェッド」
ドラマ部門 主演女優賞
エマ・コリン「ザ・クラウン」
オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」
サラ・ポールソン「ラチェッド」
ジョディ・カマー「キリング・イヴ/Killing Eve」
ローラ・リニー「オザークへようこそ」
ドラマ部門 主演男優賞
アル・パチーノ「ナチ・ハンターズ」
ジェイソン・ベイトマン「オザークへようこそ」
ジョシュ・オコナー「ザ・クラウン」
ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」
マシュー・リス「ペリー・メイスン」
ミュージカル・コメディ部門 作品賞
「エミリー、パリへ行く」
「The Great ~エカチェリーナの時々真実の物語~」
「ザ・フライト・アテンダント」
「シッツ・クリーク」
「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ミュージカル・コメディ部門 主演女優賞
エル・ファニング「The Great ~エカチェリーナの時々真実の物語~」
キャサリン・オハラ「シッツ・クリーク」
ケイリー・クオコ「ザ・フライト・アテンダント」
ジェーン・レヴィ「ゾーイの超イケてるプレイリスト」
リリー・コリンズ「エミリー、パリへ行く」
ミュージカル・コメディ部門 主演男優賞
ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ドン・チードル「ブラック・マンデー」
ニコラス・ホルト「The Great ~エカチェリーナの時々真実の物語~」
ユージン・レヴィ「シッツ・クリーク」
ラミー・ユセフ「ラミー 自分探しの旅」
ミニシリーズ・テレビ映画部門 作品賞
「アンオーソドックス」
「クイーンズ・ギャンビット」
「スモール・アックス」
「フレイザー家の秘密」
「ふつうの人々」
ミニシリーズ・テレビ映画部門 主演女優賞
アニャ・テイラー=ジョイ「クイーンズ・ギャンビット」
ケイト・ブランシェット「ミセス・アメリカ ~時代に挑んだ女たち~」
シラ・ハース「アンオーソドックス」
デイジー・エドガー=ジョーンズ「ふつうの人々」
ニコール・キッドマン「フレイザー家の秘密」
ミニシリーズ・テレビ映画部門 主演男優賞
イーサン・ホーク「ザ・グッド・ロード・バード」
ジェフ・ダニエルズ「ザ・コミー・ルール 元FBI長官の告白」
ヒュー・グラント「フレイザー家の秘密」
ブライアン・クランストン「ユア・オナー」
マーク・ラファロ「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」
助演女優賞
アニー・マーフィー「シッツ・クリーク」
ジリアン・アンダーソン「ザ・クラウン」
ジュリア・ガーナー「オザークへようこそ」
シンシア・ニクソン「ラチェッド」
ヘレナ・ボナム=カーター「ザ・クラウン」
助演男優賞
ジョン・ボイエガ「スモール・アックス」
ジム・パーソンズ「ハリウッド」
ダン・レヴィ「シッツ・クリーク」
ドナルド・サザーランド「フレイザー家の秘密」
ブレンダン・グリーソン「ザ・コミー・ルール 元FBI長官の告白」