新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開が延期されているマーベル最新作『モービウス』。このたび主演のジャレッド・レトが作品について米Varietyのインタビューに回答、作品の魅力についてや「チャレンジングな役柄だった」ことなどをコメントしている。
『モービウス』は、生化学者マイケル・モービウス博士が、自身も罹患する世界でも稀な病気の治療法を研究する過程で死に淵し、そして回復する過程でヴァンパイアの怪物的な能力を手に入れ、スパイダーマンをはじめとするマーベルのヒーローたちと対峙する物語。モービウスを演じるレトは本作を「アクション満載で、壮大な楽しい映画だよ。」と評し、その役柄について「どこか“ジキルとハイド”のような、古典的な役だ。」と語る。
https://www.instagram.com/p/Buon_teFvIA/
モービウスを演じるのは「チャレンジング」—— その理由とは?
レトはインタビューで、モービウスを演じることについて、「チャレンジング」なやりがいを感じたという。その理由についてレトは次のように語っている。
「僕は、自分自身や日々の生活に近い役柄を演じることに慣れていないので、その意味で(この役を演じるのは)大変だった。マイケル・モービウス博士の話し方や立ち振る舞いは、僕自身のそれに似たところがあると感じたんだ。」
また、『モービウス』という作品を作り上げていくことについてレトは、「まるで圧力鍋のようだ」と語っている。
「お金のかかる映画だから、全ての決定や、決定を行うための時間はより白熱したものになり、少しストレスフルに感じることもある。この手の大作映画では、素晴らしい脚本がある状態からスタートすることは稀だからね。夢と希望と、いくつかのアイデアから始まって、与えられた時間が刻々と動いていく中で、できる限り努力をして、少しでも良いものにしていくんだ。僕にとってこんな大作映画の主役は初めてだよ。普段は影に隠れているからね。」
https://twitter.com/MorbiusMovieJP/status/1216766864015032323?s=20
レト、過去に受賞したオスカーのトロフィーを紛失!?
レトといえば、2014年の『ダラス・バイヤーズ・クラブ』でアカデミー助演男優賞を受賞したのは記憶に新しい。しかし1月26日に放送された人気番組「レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン」でレトは、そのトロフィーが行方不明になっていることを明らかにした!
「3年前から行方不明だとわかった。知らなかったよ。ロサンゼルス市内で引っ越しをしたんだけど、その時に魔法のように消えてしまったんだ。どこかにあるかと思ってみんなで探し回ったんだけど、見つからなかった。」
レトは、誰かがトロフィーを持っていると希望的観測を持っているという。
「トロフィーはしばらく見ていない。どこかで無事に保管されていればいいのだけれど……。ゴミ箱に捨てるようなものではないので、誰かが手入れしてくれていると願っているよ。」
https://www.instagram.com/p/yr5Zs5zBR_/
レトは受賞の夜のことを今でもよく覚えていて、様々な人に渡して写真を撮ったりしていたという。像は行方不明のままだが、レトは賞が今後も「受賞者に喜びを与え続けることを祈っている」とのこと。
ちなみに、アカデミーが紛失した像の代替品を授与することは滅多にないそうだ。1940年に『風と共に去りぬ』で助演女優賞を受賞した女優のハティ・マクダニエルもトロフィーを紛失したひとり。米Varietyによると、マクダニエルはトロフィーをハワード大学に寄贈したが、1960年代に行方不明になったという。同大学が代替品を要求したところ、アカデミーは提供を断ったとのこと。
アカデミーは2006年にVarietyに掲載した声明の中で、「実際の受領者から交換を求めても、トロフィーを再発行することはほとんどありません。相続した個人や機関など、本人の管理から外れたトロフィーを交換したことは一度もありません。」と表明している。ただしネットオークションなどで出品された場合には、法的手段などを用いて入手するそうだ。
レトは再びトロフィーを手に入れることができるのか? それとも『モービウス』で主演男優賞の新たなトロフィーを獲得できるのが先か!? 『モービウス』は2022年1月に全米公開予定、日本での公開時期は明らかになっていない。続報を楽しみに待とう!