今夜9時より日本テレビ「金曜ロードSHOW!」にて『E.T.』(1982年)が放送される。数々の傑作SF映画を世に輩出してきたスティーヴン・スピルバーグ監督が手がけた本作は、10歳の少年と「E.T.」と名づけられた宇宙人の友情を描いた。指と指を合わせるシーンや空飛ぶ自転車など、忘れられない印象的な名シーンが盛り沢山だ。子どもや大人にも夢を与えた本作は、『マンダロリアン』(2019年〜)や『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016年〜)など現在ヒットしている数々の作品に影響を与えている。
『マンダロリアン』のベイビー・ヨーダはE.T.の影響を受けた!
『スター・ウォーズ』実写ドラマシリーズ『マンダロリアン』に登場する人気キャラクターで、ファンからはベイビー・ヨーダと呼ばれ親しまれる「ザ・チャイルド」。製作総指揮のジョン・ファヴローは、「ザ・チャイルド」はE.T.の影響を受けたことを明かしている。
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マンダロリアンとザ・チャイルドが初めて出会うシーンで、未来的な卵形のゆりかごの中にいるザ・チャイルドとマンダロリアンが、指と指を合わせるのだ。
「同じく製作総指揮のデイヴ・フィローニがミケランジェロの『アダムの創造』と、E.T.のシーンをスケッチしていた。それがインスピレーションの源になっていたよ。」とファヴローは語っている。
また、ファヴローは『マンダロリアン』を製作する上で、「『スター・ウォーズ』の壮大な世界観を描いたジョージ・ルーカスのルーツとなった作品を辿る」という背景があったことを明かした。
「再び初心に立ち返って、すべてを切り詰めていく絶好の機会だった。新しいキャラクターがいることでそれが可能になったんだ。以前のものを尊重しつつ、新鮮さを生み出す方法を持つことは、多くのコンテンツが氾濫している今の時代、物語を語る上での課題の一つだと思っている。今では、指一本ですべてのものが手に入るので、誰もがとてつもない文化的背景を持っているんだ。みんな作品をチェックしている。」とファヴローは語っている。
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『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でも、E.T. を彷彿とさせるシーンが登場!
Netflixオリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の物語は、1980年代の小さな町が舞台。4人の少年たちは仲良く遊んでいたが、研究所のそばに立ち寄ったことでウィルが失踪してしまう。自分たちでウィルを探すことを決めた少年たちの前に、超能力少女イレブン(通称:エル)と出会う。シーズン1ではウィルを見つけ出すまでの物語が描かれている。
本作ではウィルが失踪する第1話から、E.T.を彷彿させるシーンが盛り込まれている。少年たちが自転車で街を駆け巡るシーンはまさにE.T.の逃走シーンを思い出させる。そして、少年たちが施設から逃げ出したエルを森で発見してかくまったりと、エル自体がE.T.のように描かれているのも特徴だ。エルを逃走させるためにピンクのワンピースを着せるシーンも、実はE.T.を逃走させるために変装させるシーンのオマージュの一つだ。
監督のザ・ダファー・ブラザーズは、本作がスピルバーグやスティーヴン・キングから影響を受けていたことを語っている。
「シンセ音楽をやりたいと思った理由の一つに、スピルバーグ作品との差別化に役立つと思った。彼の多くの作品とは少し違ったトーンになるだろうと考えていたんだ。スピルバーグのファンタジー要素を含む作品から多くの影響を受けていたとはいえ、(キングのような)80年代に読んでいたダークなSFホラー映画にも、同じように影響を受けていたよ。」と明かしている。
『E.T.』に限らず、70〜80年代の作品をオマージュしているシーンがたくさん盛り込まれているので、是非確認してみて欲しい!
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『バンブルビー』にとってE.T.は“映画を象徴するもの”だった!
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『トランスフォーマー』シリーズ(2007年〜)のスピンオフ映画『バンブルビー』(2018年)の監督をつとめたトラヴィス・ナイトも、作品がスピルバーグに影響を受けていたことを明かしている。
「『E.T.』は、この映画を象徴する作品だったよ。8歳くらいの時に母と一緒に映画館で観たんだ。私は映画の最後には大泣きしていたんだ。その時代のスティーヴンの作品のおかげで、私は映画監督になったんだ。」とナイトは語っている。
『バンブルビー』は1980年代が舞台。孤独な少女チャーリーと宇宙からやってきたバンブルビーが交流するというテーマは、まさにE.T.の影響を物語っているといえるだろう。
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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』ではE.T.の心臓をイメージしたシーンが!?
Fun fact: the reference for the look of this shot was the heart of E.T.#JurassicWorldFallenKingdompic.twitter.com/XUABtwsF1r
— JA Bayona (@FilmBayona) August 9, 2018
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)では、パークがあったイスラ・ヌブラル島から脱出したオーウェンたちが、島に取り残されたブラキオサウルスが炎に包まれているところを目撃するシーンがある。監督のJ・A・バヨナは、なんとも痛々しいそのシーンについて、E.T.の心臓をイメージしたものだと明かしている。『ジュラシック・パーク』シリーズ(1993年〜)の生みの親であるスピルバーグへのオマージュだったようだ。
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公開から40年近く経つ現在でも多大な影響を与え続ける『E.T.』は、今夜9時より日本テレビ「金曜ロードSHOW!」にて放送だ!是非お見逃しなく!
『E.T.』
満天に星の輝くある夜、森に囲まれた人気のない草原の空き地に不思議な飛行物体が着陸した。ハッチが開き、冷たい夜の空気の中に姿を現したのは宇宙からの訪問者たち。そして…。孤独な10才の少年エリオットと、地球にたったひとり置き去りにされた宇宙人“E.T.”との物語が始まる…。
制作年: | 1982 |
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