是枝監督×ソン・ガンホの強力タッグ!! “赤ちゃんポスト”を題材に描く『ベイビー・ブローカー』製作の経緯を監督自ら語る！

『そして父になる』（2013年）『万引き家族』（2018年）の是枝裕和監督が、自身初となる韓国映画『ベイビー・ブローカー』の製作を手がけることが明らかになった。

是枝裕和監督（左上）、ソン・ガンホ （右上）[提供 : CJエンターテインメント]、カン・ドンウォン（左下） [提供 : YGエンターテインメント]、ぺ・ドゥナ（右上）　 [提供 :ジョルジオ アルマーニ ビューティー]

本作について是枝監督は「コロナ自粛中に『愛の不時着』（2019年〜）や『梨泰院クラス』（2020年）にハマったからやることになったわけではもちろんなく（ハマったのは事実ですが）、企画のスタートは今から5年ほど前に遡ります。」と長年温めてきたプロジェクトであることを明かしている。

また、本作のキャストとの出会いについて「ソン・ガンホさんとは最初は釜山映画祭で、カン・ドンウォンさんは仕事で東京に来た時にお会いして以来、お二人と東京、ソウル、釜山、カンヌで交流を続けてきました。最初はご挨拶程度でしたが、お話を重ねていくうちに、一緒に映画を、という流れに自然と変化していきました。 ペ・ドゥナさんとは2009年にご一緒してから、「また必ず一緒に、次は人間の役で」と固く誓っていたので、10年越しの夢が叶ったことになります。」とコメント。

「この3人はもとより、今回は尊敬する韓国のキャスト、スタッフの皆さんの胸を借りる気持ちで撮影に臨みます。『ベイビー・ブローカー』はベビーボックスを巡る話です。頭の中で3人の名優を動かしながら脚本を書いているところで、僕自身が多分1番ワクワクしております。このワクワクを皆さんに共有していただけるような、スリリングで、ヒリヒリする、それでいて切ない映画にしたいと思っています。
今回は僕にとって、前作『真実』（2019年）に続いて母国と母国語を離れての映画作りになります。言語や文化の違いを超えていったい何が伝わり、共有出来るのか？ そもそも監督とはどういう存在なのか？ 作品作りを通して、もう少し踏み込んで模索してみたいと思っています。」と意気込みを語った。

『ベイビー・ブローカー』は2021年に製作開始予定。