人気コミック「スコット・ピルグリム VS ザ・ワールド」を実写映画化した『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010年)が、全米公開から10年を迎える。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(2007年)『ベイビー・ドライバー』(2017年)のエドガー・ライトが監督を手がけた本作は、ひと目ぼれした少女の愛を勝ち取るため、なぜか彼女の元カレ7人との対決を余儀なくされた主人公の、バトルの行方を描いた青春ラブコメディ映画だ。公開10周年を記念して、今だからこそ明かされるオーディション秘話や、数々の舞台裏写真をご紹介したい。
ロバート・パティンソン、セバスチャン・スタンもオーディションを受けていた!
どこまでもふざけている青春ラブコメディ映画かと思いきや、本作には、のちに『アベンジャーズ』シリーズ(2012年〜2019年)でスーパーヒーローとなる“キャプテン・マーベル”のブリー・ラーソンや、“キャプテン・アメリカ”のクリス・エヴァンスなど、超有名な俳優たちが出演している。
Casa Loma, Toronto. Lucas Lee shooting 'Talk To The Fist'. With Mr. @ChrisEvans! #ScottPilgrimIs10 pic.twitter.com/Ok3PllSmiM
— edgarwright (@edgarwright) August 13, 2020
実は『ザ・バットマン(原題)』でバットマンを演じるロバート・パティンソンも、エヴァンスが演じた悪の元カレ達の1人ルーカス・リー役でオーディションを受けていたという。その当時は、『トワイライト~初恋~』(2008年)が公開される前で、まだ世界的な人気俳優になる前だった。
キャスティング・ディレクターのアリソン・ジョーンズは「『トワイライト~初恋~』について、ロバートにいろいろ聞いたの。彼の反応は“観たけど、まだよくわからないけど、良い感じだと思うけどね”って感じだったわ。ロバートは(ロンドン生まれなのに)アメリカ訛りが本当に上手だったのよ。」と付け加えた。
監督のライトは「ロバート(・パティンソン)のオーディションのことは鮮明に覚えている。彼は台本を感情を込めて読み上げていた。明らかに、ロバートは素晴らしい俳優で、今すぐにでも一緒に仕事をしたいと思えた。クリスとはまた違った印象を持ったよ。」と明かしている。
また、『アベンジャーズ』シリーズで“ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ”を演じたセバスチャン・スタンや、『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年)でアカデミー主演女優賞にノミネートされたルーニー・マーラ、『ルビー・スパークス』(2012年)のゾーイ・カザンといった女優たちもオーディションを受けていたことが明かされた。
ライトは「たとえこの作品で役を得られなかったとしても、彼らのように大物になる人たちがたくさんオーディションを受けていたという事実について、とても光栄に思っているよ。」語っている。
ライトが投稿したオーディション映像には、ブリー・ラーソンをはじめとする俳優たちの初々しい姿がおさめられている。
Happy 10 years, Scott Pilgrim vs The World! I promise you a “Black Sheep” cover is coming soon🥰 #ScottPilgrimIs10 pic.twitter.com/lOfBo0WqCm
— Brie Larson (@brielarson) August 14, 2020
当時の貴重な場面写真を公開!
また、ライトは公開10周年を記念して、キャストの仲睦まじい舞台裏写真を公開した(どれもこれも真顔……!)。
Pre-prep Christmas party 2008... pic.twitter.com/8D2rdzj5y3
— edgarwright (@edgarwright) August 12, 2020
Pre-prep Christmas party 2008 pt 2... pic.twitter.com/RKdVpy5GLz
— edgarwright (@edgarwright) August 12, 2020
もしキャスティングが少しでも違っていたら、未来のスター達が勢揃いだったのか!! ……と思うと胸が熱くなる。
ライトは先日、『スコット・ピルグリム』のアニメ化を検討中であると米Entartainment Weekly誌で語っている。続報に期待したい!