2020年8月8日(土)夜9時よりフジテレビ「土曜プレミアム」にて、ジェイソン・ステイサム主演の『MEG ザ・モンスター』(2018年)が放送される。
“メガロドン”を相手に、ハリウッドを代表する“最強にシブい男ステイサム”が戦いを挑む本作。登場する“メガロドン”は空想上の存在ではなく、実在していたサメの一種だったことや、当初は非常にシリアスな脚本であった……などの裏話を改めてご紹介したい。
古代の巨大ザメ「メガロドン」は実在した!
メガロドンは、約260万年前に絶滅したとされるサメの一種。全長は少なくとも13メートルから最大で18メートルになると推定されている。巨大ザメのメガロドンが何を食べていたかについては諸説あるが、他のサメ同様、食べられるものは何でも食べていたといわれており、まさに海洋の王者の名をほしいままにしていた。
そんなメガロドン、なぜ現代に生き残っていないのか? 所説あるが要因のひとつとして、約260万年前に起こった急激な海面の変化と、それに伴う食糧難が挙げられている。約260万年前に起こったとされる氷河期がメガロドンが生息していた沿岸の生態系に影響を与え、長い年月の間に、サメ、ウミガメ、海鳥、海洋哺乳類の約36%が絶滅したとされ、ホホジロザメなどとの生存競争に勝てなかったようだ。
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ステイサム涙目⁉「血はどこにあるの? サメがいるのに!」
出演の契約をしてから完成するまでの2年もの間に、シリアスな脚本からいつの間にか作品の路線が変わってしまったことを、本国公開時に米Colliderのインタビューでステイサムが明かしている。
「たくさんのことが変わっていた。脚本がまったく違っていたんだ。時に、どうしてこうなったんだろう? と考えてしまうこともあった。自分でコントロールできるなら脚本を変えたりしないと思うが、ぼくにはできないことだ。大勢の人間で映画を作っていて、どのアクションを残すか、どのシーンを残すかを決めている。冒頭の潜水艦から救助するシーンは、ぼくが読んだ脚本にはなかったんだ。良いか悪いかは別にして、すべてが新しいものだったよ。ジョン・タートルトーブ監督の解釈では、これは夏の終わりの楽しい映画なんだ。ユーモアに満ちている。ぼくはもっとゴリゴリの大人のものが好きだという点では、好みが少し違っているけどね。“サメがいるんだ、血はどこにあるの?”って感じだよ。」と明かしている。
この背景は、当初の監督であったイーライ・ロス(『ホステル』シリーズ/2005年〜2011年)が降板したことに起因するのかもしれない。ロスは「クリエティブ面での意見の違い」を理由に降板しているが、背後には、夏の超大作のためにもう少し親しみやすいものを望んでいたという製作会社側の思惑があったのではないかといわれている。もし降板せず、ロスの意向通り製作されていたら、まったく違った映画になっていただろう。
『MEG ザ・モンスター』
人類未踏の地・マリアナ海溝を超える深海を調査中の研究チームが、巨大な“何か”に襲われた。潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラーは身動きの取れないチームの救助に向かうが、そこで彼が目にしたのは200万年前に絶滅したと思われていた巨大ザメ“メガロドン”だった!
制作年: | 2018 |
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監督: | |
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