ディズニーとピクサーが新作映画『ルカ(原題)』の製作を発表、2021年6月に全米公開予定であることが明らかになった。
Meet “Luca.” Directed by Enrico Casarosa & produced by Andrea Warren, our all-new film will introduce a boy named Luca as he experiences an unforgettable summer in a seaside town on the Italian Riviera. “Luca” opens in theaters summer 2021. pic.twitter.com/orlIxzqXnB
— Pixar (@Pixar) July 30, 2020
監督はエンリコ・カサローザ、製作は『カーズ/クロスロード』(2017年)のアンドレア・ウォーレンがつとめる。あらすじは明らかになっていないが、主人公の少年ルカが、新しくできた親友とイタリアの海辺の町で冒険をともにし、忘れられない夏を経験する青春物語だという。実は、ルカは人間の少年のふりをした海のモンスターで、新しくできた人間の親友にその秘密を隠し通そうとする……というファンタジー映画になるようだ。
監督のカサローザは、ストーリーボード・アーティストとして、『レミーのおいしいレストラン』(2007年)や『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009年)といったアカデミー長編アニメーション賞を受賞した作品をはじめ、『インクレディブル・ファミリー』(2018年)など多くのピクサー作品の製作に携わっている。
カサローザ監督は「この作品は私にとって、私自身の個人的な要素を多く含む物語でもあるんだ。私が育ったイタリアのリヴィエラを舞台にしているだけでなく、この映画の核心は友情にある。幼い頃の友情は、しばしば私たちが“この先こうなりたい”と思う自分の道を切り開くものであり、『ルカ』の物語の中心にあるのはそのような絆なんだ。イタリアの海辺の美しさと魅力にくわえて、私たちの映画には、ルカを根本的に変える忘れられない夏の冒険が描かれているよ。」と説明、自身の育った環境から本作のインスピレーションを受けたことを明かしている。
ピクサーは近年『トイ・ストーリー4』(2019年)など人気シリーズの続編を中心に製作していたが、同時に新たなコンセプトの映画製作に注力している。2020年12月11日(金)には、ピクサーの最新作として、人間たちが地上で“人生”を始める前の魂<ソウル>の世界を描く『ソウルフル・ワールド』(2020年)の公開が控えている。
https://www.youtube.com/watch?v=RpoJ3w9xoiM
『ルカ(原題)』は、今回公開になったビジュアルからも、イタリアの海辺の美しさが伝わってくる。ピクサーがどんな新次元を開いてくれるのか、期待して待ちたい。