俳優ジョシュ・ギャッドのYoutubeチャンネルで行われているチャリティ活動「Reunited Apart」のゲストに、社会現象を巻き起こした80年代の名作『ゴーストバスターズ』(1984年)のキャストが再結集し、その当時を振り返った。
このたび集結したのは、出演者からはビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、シガーニー・ウィーヴァー、アニー・ポッツ。また、監督のアイヴァン・ライトマンと、2021年に公開予定の続編『ゴーストバスターズ/アフターライフ』で監督をつとめる息子のジェイソン・ライトマンがサプライズで登場した。
今まで見た中で一番クレイジーで、最高の脚本だった!
主人公の冴えない博士の1人、ピーター博士を演じたビル・マーレイは初めて脚本を読んだときのことを明かし、エイクロイドが手がけた脚本の一部を読んだだけで出演を決めたとのこと。
「ダンが脚本の一部、27ページ分だけ送ってくれたんだ。今まで見た中で一番クレイジーで、最高の脚本だと思ったんだ。ダンに電話して、参加すると伝えたよ。」
『ゴーストバスターズ』の80%は即興⁉︎
自ら脚本を手がけ、レイモンド・スタンツ博士を演じたダン・エイクロイドは、次のように作品を振り返っている。
「実は、映画の80%は即興で、残りは構成と必要な説明だけだったんだ。ビル・マーレイのような偉大なコメディアンにカリスマ的な主人公を演じさせたら、きっと物語に貢献してくれると思ったからね。」
さらに会計士ルイス・テュリー役にはリック・モラニスが起用されたが、当初は人気コメディアンのジョン・キャンディに打診していたという驚きのエピソードも明かされている。
「ジョンには早いうちに脚本を送ったんだけど、彼は脚本をよく理解していなかったんだ。彼はドイツ語のアクセントでジャーマンシェパードの犬を何匹か連れて演じたいとずっと言い続けていた。私は、その設定じゃ観客が混乱しちゃうよ、答えた。そのあとリックに脚本を送って、ジョンと何があったか話したんだ。リックはその脚本を読んですぐに電話してきて言ったんだ。ジョンはとんでもないミスをしてしまったね、私はハッピーだよ! とね。」
ハロルド・ライミスは素晴らしい人物だった
またインタビューの中では、2014年に他界したエゴン・スペングラー博士を演じたハロルド・ライミスについて回想し、監督のライトマンは「兄弟のような存在だった」と偲んだ。
「ハロルドがいなくて寂しいよ。私は彼のことを兄弟のように思っている。彼とは5回一緒に仕事をしたが、本当に寂しい。」
ライミスと脚本を執筆したエイクロイドは「彼は素晴らしい脚本家だった」と明かしている。
「ハロルドは幽霊を信じていたわけではなかったんだけども、神話や神秘性について非常によく理解していて、知的な方法で言及しつつ笑いに変換することができた。彼は素晴らしい脚本のパートナーだったよ。素晴らしい人物であると同時に、素晴らしい協力者だった。彼がいなくて本当に寂しいよ。」
また、ウィンストン・ゼドモアを演じたアーニー・ハドソンは「ハロルドはいつも何が起きているか把握するのを手伝ってくれた人で、私がこの業界でやってこれたのは彼のおかげだと思う」と偲んだ。
気になる最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021年)でもヴェンクマン博士として出演するビル・マーレイは「きっとファンは作品を気にいると思うよ!」と語り、理由を明かしている。
「いい脚本で、とてもエモーショナルだ。さまざまな家族の姿が描かれていて、セリフのやりとりがすごく面白い。きっとうまくいくはずさ!」
ジェイソン・ライトマン監督は『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を、前2作の監督をつとめた父アイヴァンへのオマージュとして制作したことを明かした。
「誰のためにこの映画を作っているのかを考えると、それは父のためにだと思う。私たちは皆、両親から物語を語ってもらうことがどんなことなのかを知っている。父が僕の人生にもたらしてくれた世界から新しい物語を父に伝えられるチャンスを得たことを、とても光栄に思っているよ。」と語った。
『ゴーストバスターズ』の主要キャストが再結集する最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は2021年公開予定だ。続報に期待!