映画シーンを牽引しつつある新鋭の製作スタジオA24とブラッド・ピットが率いるプランBがアカデミー作品賞ほか3冠に輝いた『ムーンライト』(2016年)以来の再タッグ!
2019年の第35回サンダンス映画祭では監督賞&審査員特別賞をダブル受賞し、数々の映画祭でノミネートされた超話題作『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』が、2020年10月9日(金)より新宿シネマカリテ、シネクイントほかにて全国公開される。
19世紀のゴールドラッシュで発展した米西海岸を代表する都市・サンフランシスコ。パール・ハーバー以前は日系人が街を発展させ戦後は黒人たちが多く住んでいたが、彼らも立ち退いてゆき、現在は全米で三番目にビリオネアが多く住む街になっている。
そんな急速に変わっていくサンフランシスコを舞台に、主人公のジミーは親友のモントと共に心のよりどころを探し求め、理想とするコミュニティを復活させようともがく。たとえ財産がなくても、かけがえのない親友と、ささやかな守るべき・守っていきたい“何か”を持っている。それだけで人生はそう悪くないはずだ……。
本作で描かれるジミーの姿は、日々せわしなく生きる我々に、温かい抱擁のような余韻を残してくれる。
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監督はジョー・タルボット。タルボットとともに脚本をつとめるのはロブ・リチャート。主人公ジミーを演じるのは今回が長編デビューとなる新人俳優のジミー・フェイルズ。脇を固めるのは、スパイク・リー監督の『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020年)に出演するジョナサン・メジャース、『黒い司法 0%からの奇跡』(2019年)のロブ・モーガン、『プレデター2』でマイク・ハリガン警部補演じたダニー・グローヴァー。ジミー・フェイルズは監督のジョー・タルボットと幼なじみであり、本作はジミー自身が経験した実体験をもとに製作された。そして、新進気鋭の作曲家エミール・モセリが手掛けた曲が予告でも流れているが、この美しい音楽がどう物語を彩るのか楽しみだ。
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各映画祭にノミネートされ注目を集める本作だが、アメリカ合衆国前大統領のバラク・オバマ氏も、2019年のお気に入りの映画のひとつとして本作を挙げている。
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ジョー・タルボット監督初の長編デビュー作だがとても評価も高く、公開まで期待が高まる!
『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』は、2020年10月9日(金)より新宿シネマカリテ、シネクイントほかにて全国公開
『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
サンフランシスコで生まれ育ったジミーは、祖父が建て、かつて家族と暮らした記憶の宿るヴィクトリアン様式の美しい家を愛していた。変わりゆく街の中にあって、観光名所になっていたその家は、ある日現在の家主が手放すことになり売りに出される。この家に再び住みたいと願い奔走するジミーの思いを、親友モントは、いつも静かに支えていた。
今や“最もお金のかかる街”となったサンフランシスコで、彼は自分の心の在り処であるこの家を取り戻すことはできるのだろうか。多くの財産をもたなくても、かけがえのない友がいて、心の中には小さいけれど守りたい大切なものをもっている。それだけで、人生はそう悪くないはずだ――。そんなジミーの生き方が、今の時代を生きる私たちに温かい抱擁のような余韻を残す、忘れがたい物語。
制作年: | 2019 |
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監督: | |
出演: |
2020年10月9日(金)より新宿シネマカリテ、シネクイントほかにて全国公開