『アナと雪の女王』(2013年)のオラフ役で知られるジョシュ・ギャッドのチャリティー企画に、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2001〜2003年)のキャスト、スタッフが集結したぞ!
これまで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『グーニーズ』などのキャストをZoom上に再集結させてその様子をYouTubeで配信、往年のファンを楽しませてきた同企画。今回は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで9人の旅の仲間を演じたキャストから、フロド役のイライジャ・ウッド、サム役のショーン・アスティン、メリー役のドミニク・モナハン、ピピン役のビリー・ボイド、アラゴルン役ヴィゴ・モーテンセン、レゴラス役のオーランド・ブルーム、ギムリ役ジョン・リス=デイヴィス、ボロミア役ショーン・ビーン、ガンダルフ役のイアン・マッケランが集合。他にも、ゴラム役アンディ・サーキス、エオメル役カール・アーバン、アルウェン役リヴ・タイラー、エオウィン役ミランダ・オットー、そして製作陣からは共同脚本家のフィリッパ・ボウエン、監督のピーター・ジャクソン、音楽のハワード・ショアも参加し、キャスト・スタッフが大集結した動画が、2020年5月31日に公開された。
「ニュージーランドという美しい国を見ることできたのが素晴らしい体験でした」
久しぶりに顔を合わせたキャスト陣は、ギャッドに促されるようにおそろいのタトゥーを披露! 旅の仲間9人の俳優にちなんで、エルフ語の文字で入れた「9」のタトゥーを見せてくれた。それぞれ、体の異なる部分に同じデザインのタトゥーを入れており、マッケランはシャツを後ろに引いて肩の後ろにあるタトゥーを披露し、「グッチのロゴに見えるだろ!?」とおどけて見せた。
また、マッケランは撮影当時を振り返り「(『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影で訪れた)ニュージーランドという美しい国を見ることできたのが素晴らしい体験でした」と語り、ジャクソン監督は「私たちは皆、同じ方向を向いて、素晴らしい体験をしました。この映画はこれぞハリウッド映画という特徴をすべて備えていますが、私たちはニュージーランドに根付いたホームビデオを作るように撮影をしました。」と付け加えた。
元々ホラー映画を中心にキャリアを築いてきたジャクソン監督。彼にとって『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを手がけることは大きな挑戦だったと振り返る。その成功の影には、スタッフやキャスト陣の素晴らしい才能と努力が寄与したに違いない。
今回の同窓会では、名台詞の再演や、新型コロナウイルスで亡くなった方言コーチの英国俳優のアンドリュー・ジャック、そして2015年に亡くなったサルマン役を演じたクリストファー・リーとの思い出が披露された。そして、サプライズゲストで登場したニュージーランド出身の映画監督のタイカ・ワイティティが司会を務めた『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのトリビアクイズや、ピピン役のボイドが『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の劇中歌「The Edge of Night」の独唱が披露された。
We lost a man today. Andrew Jack was diagnosed with Coronavirus 2 days ago. He was in no pain, and he slipped away peacefully knowing that his family were all 'with' him.
— Gabrielle Rogers (@GabrielleRoger1) March 31, 2020
Take care out there, lovers x@RealHughJackman @chrishemsworth @RobertDowneyJr pic.twitter.com/fm5LevA8n2
また、同窓会には参加できなかったビルボ・バギンズ役を演じたイアン・ホルムから「直接お会いできなくて申し訳ありません。皆さんにお会いできなくて寂しいです。様々な冒険が皆さんを色んなところに連れ出してくれることを願っています。私はホビットの家で自宅待機をしています。」とメッセージを寄せた。
そして、最後にジャクソン監督は「このパンデミックの後の世界がどうなるかは、それぞれが歩む道を決めていくものだ。今はリセットの時であり、このパンデミックから生まれるものが、より良いものになるようにするのは私たち全員にかかっている」と締めくくった。
他にも、約1時間の動画には映画にまつわる興味深いエピソードが満載。ファンはもちろん、改めてシリーズを観なおす前に、この動画を観てから作品に触れると面白いに違いない!