米ゴールデン・グローブ賞、応募作品の資格基準を暫定的に変更

米ゴールデン・グローブ賞、応募作品の資格基準を暫定的に変更
©︎ Joe Seer / Shutterstock.com

ゴールデン・グローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(以下HPFA)は、ゴールデン・グローブ賞の映画作品の応募資格と上映に関するルールを暫定的に変更すると発表した。

通常ノミネートされるためには、ロサンゼルスでHPFA会員向けに上映会を行う必要がある。しかし今回の変更で、配給会社はHPFAにオンラインでの視聴リンクもしくはDVDを配布して、告知期間内に“代替上映”すればノミネート資格を取得できるようになる。この代替上映は2020年3月15日から4月30日までの間に行う必要があるが、今後の情勢に応じて日程の変更もありうるという。新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に全米の映画館が閉鎖されていることから、ノミネート資格の緩和に踏み切った。

また上映方式についても緩和措置が取られる。これまでは各年12月31日までに7日間以上「劇場公開、もしくは有料配信を行った」映画のみに資格が与えられていたが、同条件も緩和され、テレビフォーマット(定額制ストリーミングサービス、定額制ケーブルチャンネル、テレビ放送など)での放映作品にもノミネート資格が与えられるという。

HFPAは引き続き、新型コロナウイルスの流行による映画やテレビ番組への影響を考慮し、一時的にゴールデン・グローブ賞のルールを変更する可能性があるとしている。

また、米DEADLINEによると、アカデミー賞でも同様にノミネート資格基準の変更が予想されている。主催する映画芸術科学アカデミーは「私たちは、この不確実な状況をあらゆる側面から評価し、どのような変更が必要になるか考えているところです。業界の将来にとって何が最善であるかを議論し、近日中に更なる発表を行う予定です。」と述べている。

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