映画芸術の遺産を保護し前進させることを目的としているアメリカン・フィルム・インスティチュート(以下AFI)は、現地時間2020年3月31日、「AFIムービークラブ」を発足したことを明らかにした。この活動は、新型コロナウイルス感染拡大による“世界的に不安が広がるこの時に、私たちの映画愛に満ちたバーチャルな集まり”になるようだ。
AFIは名作映画を選出し、前例のない“ソーシャル・ディスタンス”を強いられるこの時に、一緒に視聴する体験を生み出すと述べた。当分の間、様々なゲストがAFIの公式サイトAFI.comで選出された映画を発表していく。各ゲストのコメントには「楽しい事実」と「家族とのディスカッションポイント」が含まれているそうだ。
最初のゲストは1995年にAFI生涯功労賞を受賞し、AFI理事の一人でもあるスティーヴン・スピルバーグ。第1弾の作品として不朽のミュージカル映画『オズの魔法使』(1939年)を選出した。
スピルバーグは「この映画を観たことがあるかとは思いますが、ぜひもう一度考えてみてほしいのです。このような状況に直面している今、“うちほど素敵な場所はないわ”(オズの名ゼリフ)という言葉ほどいい言葉はありません。」とコメント。
このたび選出された『オズの魔法使』で主演をつとめた、ジュディ・ガーランドの実話に基づく映画『ジュディ 虹の彼方に』が現在公開中。『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズでの主演でおなじみレネー・ゼルウィガーは、本作で第92回アカデミー賞にて主演女優賞を受賞している。ジュディ・ガーランドの代表作ともいえる『オズの魔法使』を改めて観なおすいい機会かもしれない。