現代日本映画界を牽引する存在として国内外で注目を集める三宅唱監督が、シム・ウンギョン、堤真一を迎えた最新作『旅と日々』が、本年11月に全国公開することが決定した。
「とことん新しい映画が生まれそうだという感触があります」
本作ではつげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、主人公の旅と旅先での出会いを描く。
劇場公開デビュー作『Playback』(12)が高く評価され、『きみの鳥はうたえる』(18)、『ケイコ 目を澄ませて』(22)、そして、昨年公開された『夜明けのすべて』(24)と作品を発表するごとに、批評家が選出する映画賞を席巻するだけでなく、観客選出の賞も数々獲得している、現代日本映画界をけん引する映画監督・三宅唱。世界的にも熱い注目を浴び続ける今、最新作『旅と日々』が、本年 11 月に全国公開されることが決定。併せて、監督、キャストの 2名よりコメントが到着した。
『旅と日々』は、脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先でのべん造(堤真一)との出会いをきっかけに、人生と向き合っていく過程を李本人が綴っていく物語。ひっそりと身を寄せ合う登場人物たちが、やさしさと愛おしさあふれるまなざしで描かれる。
主人公・李(イ)を演じたシム・ウンギョンは本作の脚本を、「ここ数年間で読んだ台本の中で最も好きな物語」と評し、宿主・べん造を演じた堤真一は「妙に落ち着けて、クスっと笑えるような、そういう作品」になるだろうと語っている。三宅監督はつげ義春による原作を「畏怖すら覚えるほど面白く、逃げ出したくなる日もありました」と述懐しながらも、「とことん新しい映画が生まれそうだという感触があります」と手ごたえを感じている。